なぜ私たちは活動しているのか
ジンバブエの農村部の子供たちは、生まれた場所による教育格差に直面しています。停電の中でのローソク勉強、床での勉強、農作業の後でしか始められない勉強ー。都市部の子供たちと同じ目標に向かって進もうとしても、乗り越えなければならない壁は何倍も高いです。
私たちYume Iziya(ユメ イジヤ)は、「夢」(日本語)と「努力から」(ジンバブエの公用語の一つのショナ語)を組み合わせた名に込めた想いの通り、「努力を通じて夢を実現できる社会」の創造を目指しています。それは、教育環境の格差を減らし、子供たちの努力が公平に報われる機会を作ることから始まると信じています。
活動の背景、社会課題について
ジンバブエの農村部では、都市部との教育格差が深刻な課題となっています。カンダバ地域の例を見ると:
- 高校進学に不可欠な中学卒業認定試験が合格率6%にとどまり、都市部との格差が顕著
- 基本的なインフラ(電気、水、教室設備)が不足
- 教材や学習リソースが不足
この状況により、農村部の子どもたちは高等教育への機会を失い、低収入の仕事に従事せざるを得ず、貧困の連鎖が継続するという課題に直面しています。
活動内容の詳細について
私たちは、質の高い学習環境の提供により、貧困の連鎖の解消を目指します。
教育環境の基盤整備(インフラ開発)を中心に行い、地域コミュニティと協働した持続可能な支援モデルの構築を目指しています。2030年までに以下のプロジェクトを実施していきたいと考えております。
- ジンバブエでの養鶏プロジェクト(約22万円)- 収益を生み出し、他のプロジェクトの持続可能性を支援できる事業です。
- 特別支援教室(約40万円~60万円)- バリアフリー設計、窓の設置、壁、床の修繕を実施します。
- 主要科目の教科書(約33万円~40万円)- 約100名のGrade 7(小学校最高学年)の最終試験に影響する重要な教材で、進学率向上に貢献します。
※為替レートの変動や予期せぬ価格高騰により、実際の費用は今後変わる可能性があります。
これまで実現できたこと
みなさまの温かいご支援により、以下のプロジェクトを設立初年度の2024年度に実施させて頂く事ができました。
・ソーラーパネル式電動ポンプの設置
- 885名の生徒への安定した水供給を実現
- 手動での水汲み作業からの解放
・Grade 7教室の環境改善
- 壁・床の修繕による安全性向上
- より集中できる学習環境の実現
代表者メッセージ
私は小学生時代の3年間をジンバブエで過過ごし、同世代の子供が物乞いをしている姿を目の当たりにしました。その経験から子どもたちが、努力すれば夢を実現できる環境づくりを目指していきたいと考えるようになりました。ぜひ私たちと共にジンバブエの子供達を応援しましょう!
代表 土肥駿介