パルシック
認定NPO法人

シリア難民の子どもたちに暖かい冬を。シリアに戻れない子どもたちが通う学校に、灯油を届けたい

支援総額
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目標金額 700,000
サポーター
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募集開始前
2025年11月10日 14時00分 から
シリアでは2024年12月にアサド政権が崩壊し、14年近くにわたる内戦が終わりました。復興への歩みが始まったものの、家や病院、水道や電気などのインフラが破壊され、帰還を望む人びとの生活再建は前途多難な状況です。生活の目途が立たない、治安が不安定な地域もあるなどの理由から、すぐに故郷へ戻れず今もレバノンで暮らす家族や子どもたちがたくさんいます。 帰還が難しい人びとが多く残るベカー高原の町、ザハレ郡バール・エリアス市では、シリア難民やパレスチナ難民、経済的に困窮するレバノン人の子どもたちが共に学んでいます。山岳地帯にあり標高1,000メートルを超えるこの地の冬は厳しく、氷点下まで冷え込みます。家庭で暖房用の灯油を確保することが難しいなか、暖かい教室で過ごす時間が子どもたちにとって何よりの楽しみで、学ぶことは子どもたちの将来の可能性を広げることにもつながります。 パルシックはこの冬、バール・エリアス市のアマン校で子どもたちが安心して学び続けられるよう、学校に暖房用の灯油を届けます。どうか、あたたかいご支援をお願いいたします。

レバノンでのシリア難民支援

シリア内戦が勃発した2011年以降、多くのシリアの人びとが隣国レバノンに避難し、レバノンは人口に対するシリア難民の数が最も多い国となっています。パルシックは2016年にレバノンでシリア難民の支援を始めて以来、毎年シリア難民の方たちへの越冬支援を行っています。

また、越冬支援に加えて、2020年からはバールベック・ヘルメル県のアルサール市で、シリア難民の子どもたちへの教育支援を行ってきました。2025年9月、多くの子どもたちが無事に学年を終えて修了し、家族とともにシリアへ戻ったことを見届けて、教育支援の活動は終了しました。

希望と現実の間で

シリアで2024年12月にアサド政権が崩壊して以降、シリア難民の動きは流動的です。2025年の初めにアルサール市のシリア難民は半数近くが帰還し、多くの難民キャンプが引き払われ、町の様子は一変しました。

帰還先のシリアでは、2025年3月に暫定政権が発足して以降、シリアと近隣諸国や欧米諸国との関係が回復しつつあります。金融制裁も段階的に緩和されるなど、復興再建に向けた土台が作られ、現場でも少しずつ復興活動が行われ始めています。レバノンにいるシリア難民の間でも、自由と希望、帰還の機運が高まり、アルサール市のようにシリアへの帰還が進んでいる地域があります。

しかし、人びとの生活は、一気に好転したという状況ではないのが現実です。シリアは、14年近くにわたる内戦により、家屋のほか農地や市場などの商業施設、水や電気、また学校や病院などの社会インフラが破壊されており、生活再建は前途多難な状況です。帰還を果たしても、仕事や住む家がなく生活のめどが立たず、帰還せずに避難先で生活する人や再び避難先に戻る人も少なくありません。さらに地域によっては情勢が不安定なため、故郷への帰還が難しい人もいます。

シリア国内の破壊された建物

難民キャンプで過ごす長い冬

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によるとレバノンで正式に登録されているシリア難民は、2024年9月末時点で63万人おり、その多くがシリアと国境を接するベカー県、バールベック・ヘルメル県、アッカール県で厳しい生活を送っています。

その中でも特に多くのシリア難民が暮らすのが、ベカー県ザハレ郡です。郡内にはベイルートとシリアの首都ダマスカスを結ぶ幹線道路が走っており、レバノン・シリア国境からも10〜15キロほど、ザハレ、バール・エリアス、アジャール、マジダル・アンジャールなど、難民キャンプの多くが存在する市町が集中しています。

この地域は、レバノン山脈とアンチレバノン山脈の間のベカー高原に位置し、標高1000メートル以上であることから、厳しい冬でも知られています。11月末から3月、4月まで続く冬季の最低気温の平均は2.5度で、氷点下になる月もあります。

レバノン地図

暖かい教室で勉強したい

そのうちの1つバール・エリアス市には、シリア難民とパレスチナ難民、また経済的に困窮状態にあるレバノン人が、市内とその周辺に40以上ある大小様々なキャンプで生活を送っています。キャンプには学齢期の子どもたちも多く、経済的に困難な状況の中で、家計を支えるために働かざるを得ない子どももいます。

こうした厳しい環境の中で、学校に通うことは子どもたちにとって将来の可能性を広げるだけでなく、安心して過ごし、子どもらしくいられる貴重な時間となっています。多くの家庭が日々の暖房用の灯油を確保することが難しい中、暖かい教室に来て友だちと学ぶ時間が、子どもたちにとって何よりの楽しみとなっています。

ポケットに手を入れ、縮こまって歩く少年
雪で覆われた難民キャンプ

子どもたちが安心して学べる冬を

パルシックはこの冬、今なおレバノンで暮らし続けるシリア難民の子どもたちの学びを支えていくため、バール・エリアス市のアマン校(アマンはアラビア語で”安全”という意味)で、越冬支援を行います。

アマン校の子どもたちの多くは、シリアの中でも情勢が不安定なスウェイダ県、ダラー県、ラッカ県にルーツがあります。また、アマン校には、シリア難民だけではなく、パレスチナ難民とレバノン人の4歳から16歳までの子どもたちが、机を並べて同じクラスで学んでいます。

宗教や生まれ育った環境に関係なく、子どもたちが冬の間も安心して学校に通い、暖かい教室で学習を続けることができるよう暖房用の灯油を届けます。

寄付金の使い道について

アマン校に通う500人(全26クラス)の教室に、約2か月分の灯油を届けます。

1.暖房用灯油(1L=約165円)650,000円
2.その他(輸送費・コングラント決済手数料など)50,000円
合計700,000円
アマン校の子どもたち

子どもたちの学びの場に、暖房用の灯油を届けられるよう、みなさまのあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

寄付金控除について

パルシックは認定NPO法人です。パルシックへのご寄付は、確定申告によって所得税、法人税、相続税などの寄付金控除を受けることができます。 地方自治体によっては住民税も控除の対象となります。詳しくはお近くの税務署までお問合せください。

寄付金領収書について

クレジットカードでご寄付をいただいた場合は、クレジットカード決済日、銀行振込をお選びの方は指定のパルシック口座への入金日が領収書の発行日となります。領収書の発送につきましては、コングラントから当団体への入金日(月末締め・翌月20日入金)以降となりますことをご了承ください。

1,000円寄付コース
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金額3,000
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金額30,000
50,000円寄付コース
金額50,000
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団体情報
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このページは寄付・会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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