こんにちは。パルシックレバノン事務所の土橋です。
本日までに58名の方にご支援いただき、目標の58%を達成しました。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。お寄せいただいた応援コメントにも、とても励まされています
昨年12月にシリアのアサド政権が崩壊し暫定政権が発足して以降、レバノンからシリアへ移るシリア難民もいる一方で、帰還先の状況が整っていないなどの理由から、いまだに多くのシリア人がレバノンに滞在しています。また、政治や宗教的な理由により、政権が変わった12月以降にレバノンに避難してきたシリア人も多くいます。
レバノンに暮らすシリア難民の数について、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に登録されているシリア難民は、今年9月末時点で63万人とされています。一方で、レバノン政府は、実際に国内にいるシリア難民の数は100万人にのぼると推定しています。
こうしたシリア難民が多く暮らしている地域の一つが、レバノン東部のベカー県です。特に郡北部、シリア国境に接するザハレ郡には大小様々な難民キャンプ存在し、今なお多くのシリア難民の家族が生活をしています。

このような難民キャンプは、郡東部のバールエリアス市中心と周辺のデイル・ゼヌーン、マルジ、アンジャールなどに集中しており、それぞれの市町の中心から格子状に広がる難民キャンプの規模は、地図を見ても一目瞭然です。
シリア難民にとって、レバノンでの就労機会と家庭の収入源は限られています。そのため、難民キャンプに暮らす子どもたちで、家計を支えるために働きに出る子どもたちも少なくありません。今回のクラウドファンディングで灯油を届けるアマン校は、このような状況の中で、子どもたちが安心して教育を受けられるよう、さらに学校に行くことで子どもたちが安全な環境にいられ、児童労働などの搾取の対象にならないようにとの思いで開設されました。学校名の「アマン」(アラビア語で「安全」という意味)も、まさにその願いからつけられたものです。
5年前に200名ほどの子どもたちと共に始まったアマン校、今では周辺の難民キャンプから500名を超える子どもたちが通っています。


