企業の従業員寄付・社内募金をより効果的に行う方法と事例

企業の従業員寄付・社内募金をより効果的に行う方法と事例

リモートワークの普及を背景に企業の従業員寄付・社内募金が従来の募金箱では集めづらくなり、従業員がオンラインで寄付できる体制づくりを多くの企業が進めています。

当記事では、企業の経営企画やマーケティング、広報に関わる担当者向けに、従業員の寄付活動をより促進するために効果的な方法とその方法のメリット、そして活用事例を紹介します。

従業員の寄付活動をより促進するために効果的な方法とは 〜クラウドファンディング形式の寄付・募金集め〜

従業員の寄付活動をより促進するために効果的な方法の一つにクラウドファンディングが挙げられます。
クラウドファンディングといえば、資金調達の印象を強くもつ方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は寄付集めにも活用ができます。

そもそもクラウドファンディングとは、オンラインで不特定多数の人から資金を調達する仕組みです。
資金提供者へのリターンの違いから「寄付型」「金融型」「購入型」の3つの種類があり、目標金額を達成した場合のみ資金が提供される「All-or-Nothing方式」と目標金額の達成有無に関わらず資金が提供される「All-in方式」の2つの方式があります。

企業の従業員寄付・社内募金で一般的に採用されるのは「寄付型」かつ「All in方式」のクラウドファンディングであり、従業員は非営利団体のプロジェクトに対価性を求めずに寄付を行い、目標金額を達成しない場合でも非営利団体に資金を提供するケースが多いです。

従業員寄付・社内募金でクラウドファンディングを活用するメリット

次に、企業の従業員寄付・社内募金でクラウドファンディングを活用するメリットを3つ紹介します。

1.迅速に寄付募集を開始できる
クラウドファンディングでオンライン寄付募集ページを作成することにより、最短即日で世界・日本全国の従業員に支援を呼びかけることができます。自然災害の発生時や人道支援によって迅速に従業員からの寄付募集を開始したい場合は非常に有効な手段となります。

2.一体感の醸成
募金箱では集計するまで集まった寄付総額を把握することができませんでしたが、クラウドファンディングでは非営利団体が必要とする金額とそれに対して集まっている寄付金額・支援者数がリアルタイムで見える化され、支援が集まる実感を演出することができます。また、支援者による応援コメントや支援先団体による活動報告によって相互のコミュニケーションが生まれ、より一体感を持って寄付できることが特徴です。

3.業務負担とコスト削減
クラウドファンディングによって従業員から支援先団体へオンラインで直接寄付することによって、募金箱で行っていた金額の集計や会社の経理部門との調整にかかっていた業務コストを削減することができます。また、一度作成した寄付ページや寄付に関する情報はクラウド上に保存されるので、これまで手作業で行っていた業務負担が軽減され、担当者はこれまで以上に本業に専念することが可能になります。

クラウドファンディングで従業員から寄付を集める方法

次に従業員からクラウドファンディングで寄付を集める方法を2種類ご紹介します。

1.クラウドファンディングシステムを企業として利用する
1つ目の方法は、クラウドファンディングシステムを企業として利用登録し、寄付募集ページを自社で作成する方法です。寄付募集ページの内容や資金の利用用途(寄付先)を自由に設定することができ、柔軟に運用ができることが特徴です。一方で、企業として従業員から寄付を受け取り、支援先団体の口座へ寄付金の振り込み処理を行うため、経理部門と連携して企画を進める必要がございます。

2.クラウドファンディングシステムを利用している支援先団体に寄付募集ページを作成してもらう
2つ目の方法は、支援先団体が利用しているファンドレイジングシステムで、団体側に自社専用の募金ページを作成していただく方法です。こちらの方法では、従業員から支援先団体へ直接寄付できるため、従業員が税額控除に必要な寄付金の受領証明書を受け取れることが特徴です。また、会社で従業員の寄付金を預からないため、経理作業も効率化することができます。

※ 支援先団体がクラウドファンディングシステムを導入しているかは各支援先団体様にお問い合わせください。

従業員寄付や社内募金でのクラウドファンディング活用事例

最後に、クラウドファンディングで従業員から寄付を集めた事例を3つご紹介します。

1.日本ロレアル株式会社

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ウクライナ緊急人道支援の取り組みとして全社員を対象に、従業員寄付クラウドファンディングを実施されました。また、集まった寄付金額と同額を会社がマッチングし、合計した金額を支援に取り組む団体へ寄付されました。

URL:https://congrant.com/project/nihonloreal/4523

2.ベルトラ株式会社

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オーストラリアの森林火災に際して、日本語で気軽に寄付できる窓口が存在せず、「それならば我々で立ち上げよう」という社内の声が発端となり、寄付クラウドファンディングを実施されました。自社の従業員だけでなく、メルマガやSNSで顧客にも支援を呼びかけ、200万円以上の支援が集まりました。

URL:https://congrant.com/project/veltrabushfirerelief/1386

3.ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

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先進国と途上国の生存率格差(サバイバルギャップ)をゼロにし、全ての子どもたちが高度医療を受けられることを目指す認定NPO法人ジャパンハートを支援する企画として、ジョンソンエンドジョンソンの従業員による寄付イベントを実施されました。寄付募集ページはクラウドファンディングシステムを利用登録しているジャパンハートが作成し、従業員から直接団体へ寄付できる仕組みを構築されました。

URL:https://congrant.com/project/veltrabushfirerelief/1386

まとめ

ここまで従業員寄付や社内募金でクラウドファンディングを活用するメリットや方法、事例を紹介してきましたがいかがでしたか?

募金箱に代わる従業員からの寄付募集方法としてクラウドファンディングは非常に効果的ですので、是非自社の寄付企画でも活用してみてください。

また、コングラント株式会社では初期費用・月額利用料0円で使えるオンライン募金システムの提供や企業専用の募金ページを作成できる支援先団体の紹介を行っています。
クラウドファンディングを使って従業員から寄付を集めてみたいがよく分からないという方や、募金箱での寄付募集に課題を感じているご担当者様は是非お気軽にお問い合わせください。

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