寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました
こんにちは!フランスから来たインターン、アリシアです。
このコラム記事を読んでいただきありがとうございます!
ヨーロッパでは2010年に立ち上げられたInstagram(インスタグラム)というSNSが大人気で、個人的にもよく使っています。
世界中で8億人以上(参照 : Instagram https://www.instagram.com/about/us/)を登録しているInstagramは日本でも2014年頃から流行し始めて、今では毎月2000万人が利用しているそうです!
(参照:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21819200T01C17A0000000/)
最近では個人ユーザーだけでなく企業のアカウントや広告も目にするようになりましたが、実はNPO・NGOのアカウントも増えてきています。
Instagramは他のSNSより活動やキャンペーン等を視覚的に見せやすいツールです。NPOやNGOが新しいファンをつくるときにもおすすめです。
今回のコラム記事ではInstagramの特徴や、Instagramを上手に利用しているそうNPO・NGOの事例、具体的な活用方法をご紹介します。
NPOの活用事例に入る前に、まずはInstagramの特徴を簡単にご紹介します。
Instagram(インスタグラム)はTwitterやFacebookと違い、写真がメインのSNSです。スマホで撮った写真を、とても簡単に、美しくて印象的な写真に加工して載せることができます。
この写真の加工機能にInstagramの人気の秘密があります。
Instagramで一番人気の機能は写真の「フィルター」です。好きなフィルターを選択するだけで、どんな写真もきれいでおしゃれな写真に加工することができます。
以下の写真のように、作りたい雰囲気によって、写真の加工をすることができます。
現代はテキストよりビジュアルに反応する方々が増えており、それがInstagramが流行している要因の一つでもあります。一般企業のように商品をアップしたりすることはNPOの場合あまりないかもしれません。
そんなNPOは活動風景やスタッフたちの日常を掲載するのがおすすめです。
実際にInstagramを活用しているNPO・NGOの事例をご紹介します。
チャリティウォーター(Charity Water)
https://www.instagram.com/charitywater/
チャリティウォーターは世界中の人に綺麗で、安全な水を提供するという活動をしています。Instagramのアカウントにキャンペーンの写真や支援する方、ボランティアをしている方の写真を載せています。写真を載せると同時に、資金調達でできたことについてのお礼メッセージをして、イベントの開催等のコメントを追加します。とても美しい写真を載せて、親しく感じることができますので、活動にも関心が持ちやすくなりますね。
チャリティウォーターはクオリティの高い写真を毎日投稿しながら、価値観を良く伝えています。その上、支援者へのお礼メッセージも投稿して、集まった寄付金の情報やそのお金でできたこと等についてもお伝えしています。
国境なき医師団(Médecins sans frontières)
国境なき医師団は戦争や自然災害の状態にある国に医療の応急手当をします。
チャリティーウォーターと同じような活動の報告をするために、Instagramを使っています。でも、国境なき医師団の一つの特徴は積極的な写真と辛い状況の写真も載せますので、写真を見る方にとって他の国の状態が伝わりやすいです。国境なき医師団もフォローをしている方々が多いです。手伝っている方の写真やインタビューか引用をコメントに投稿していることが多いですが、活動の報告や素敵な景色の写真も多いです。国境なき医師団は投稿した写真に関するハッシュタグを利用しています。
認定NPO法人フローレンスさん
https://www.instagram.com/npoflorence/?hl=ja
フローレンスさんは子どもの虐待、貧困等の課題に取り組んでいる日本のNPOです。訪問型の病児保育、ひとり親家庭支援、小規模保育園を行っています。
フローレンスさんはInstagramに毎日新しい投稿をしていて、投稿と関係のあるハッシュタグを付けています。利用しているハッシュタグは例えば、#障害児保育 #フルマラソン #フロレランナー #チャリティランナー #フローレンスを走って応援などがあります。
写真は人との繋がりがある写真を載せていて、子どもと親の笑顔の写真や、フローレンスで働いている方の写真も多いです。または、新しい資金調達キャンペーンや主催するイベントについての投稿もあります。
フローレンスさんの写真を見たら、フォロワーとしてだけでも、フローレンスの活動に取り組んでいる感じがします。その理由は活動についてだけではなくて、フローレンスについての新しい情報も良く伝えているからです。例えば、新オフィスのDIYの状態や写真を共有して、新しいメンバーの紹介等も共有しています。
NPO法人HEROカンボジア
https://www.instagram.com/npohero0202/
NPO法人HEROカンボジアはカンボジアで学校にアクセスのない子どもたちのために、学校の施設を建てるNPOです。
HEROカンボジアはコメントより、ハッシュタグの方が多いです。利用しているハッシュタグの中に#小学校 #学校建設 #スタディーツアー #海外ボランティア #ボランティア #国際協力 #npo法人 #npo法人hero #npohero #子供 #学生団体 #クラウドファンディング #社会貢献 #ボランティアというハッシュタグがあります。HEROカンボジアの特徴は、子どもたちの中心にした写真を投稿して、笑顔で溢れるいい雰囲気の写真があって、学校の建設の前進等の写真も投稿しています。または、資金調達の活動として、寄付金を高めるため、売っているグッズの写真を投稿します。そのグッズはTシャツですが、フォロワーに色々なデザインを見せて、フォロワーの一番好きなデザインがどれかをハッシュタグで聞いていました。
「#どのデザインにしよう #jammin #オリジナルTシャツ #どれがいいですか? #売り上げは子供たちに 」
まだフォロワーが少ないNPOにとってはハッシュタグの機能が新しいフォロワーとつながるためにもとても重要なツールです。
Instagramにはライブという機能があります。Instagramに入って、ライブのボタンを押したら、すぐに携帯でビデオを撮影しながら、同時にフォロワーに共有することができるという機能です。
普通の動画もInstagramの写真投稿と同じところで、1クリックでビデオを簡単に撮影できて載せることができます。NPOに関する動画(例えば、ボランティアのインタビューや支援者のお礼や活動中のビデオ等)を載せたら、支援者、ボランティア等との関係をもっと深めることができ新しい支援者を募集する可能性を高めます。
その上、InstagramにはFacebookと同じような「Ads(宣伝)」があります。
載せる写真や動画を宣伝したい時がありますでしょうか。有料ですが、写真や動画を宣伝として載せるとしたら、Instagramのユーザーのフィードの流れに表すという仕組みです。
どんな人に広告を届けるかという設定もできるので、その人の興味関心に合わせた広告配信ができます。
InstagramはNPOにとっては、上手に使ったら、とても便利なツールになれます。
Instagramを利用するNPOは段々増えています。広告やマーケッティングに費用を使えないNPOにとってはとても役に立つかもしれません。
まとめてみると、上記に書いてあるNPOの事例と同じように、写真のビジュアルと印象的な写真を投稿することで、NPOの活動を知らない方に知ってもらうことができます。これから支援者、ボランティアになる可能性のある方がいるかもしれません。NPOの価値観と共感する人たちとInstagramで出会うことで、NPOにとって新しい繋がりを結ぶことができるということです。
または、ハッシュタグの設定をうまくしたら、興味を持つ方に知ってもらえる機会も増えます。
特に、Instagramの大勢のユーザーは若者です。若者は段々社会に貢献する活動に興味を持っていますので、若者との繋がりをもっと増やしたいNPO様にとっては、今最も可能性のあるツールと言えるかもしれません。
Instagramに興味のある方はまずダウンロードして、無料のビジネスアカウントに登録してみてください。その際に社会貢献のプロフィールを選ぶと、NPOのプロフィールを記入することができます。
登録する際は
・アカウントのプロフィールを公共アカウントの設定にする
・プロフィールに活動の概要とホームページのリンクを記入する
以上に注意して、Instagramの活用を始めてみましょう!
(執筆者 : アリシア ブロンデル)
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