寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました
みんなさん、こんにちは!フランス人のインターン、アリシアです!
今回のコラム記事は支援者(寄付者・会員)への配慮と関係の強化についてです。
今の支援者とのいい関係性をつくることは、新しい支援者を増やすことと同じくらい、NPOの運営や活動に様々なメリットをもたらします。
▽目次
2-1. 事例:Human Rights Watch(ヒューマン・ライツ・ウォッチ)
2-2. 事例:Doctors without borders(国境なき医師団)
2-3. 事例:Ronald McDonald House Charities(ロナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ)
3. まとめ:支援者はパートナー!
新しい支援者を増やすことの大切さは多くの団体が理解していると思います。ですが、今の支援者との関係性を強くすることも同じくらい大切です。
団体の想いに共感してNPOを支援する支援者は、金銭的なサポートはもちろん、ボランティアとして活動に参加してくれたり、NPOのビジョンやミッションの拡大にも協力してもらえる、強力なパートナーです。
一般の会社であれば大切なお客さんとの関係性を強くしたい時、接待などをして機嫌をとったりしますよね!
じゃあ、NPOの場合も同じ方法でいいのかというと、もちろんそうではありません。
次の章で支援者との関係性づくりが上手な海外NGOを紹介します!
https://donate.hrw.org/
人権を守る活動に取り組むHuman Rights Watchのサポーター制度はちょっと変わっています。
この団体では年間サポーターのことを「Partners for Justice(正義のパートナー)」と呼び、活動レポートやメンバーカードを贈ります。
おもしろいのは、寄付金額により「Friend(友達)」、「Witness(証人)」、「Defender(守護者)」、「Benefactor(恩人)」、「Leader(リーダー)」のようなグレードがあることです。
金額によってリターンの内容も異なり、例えばリーダーはHRWの本拠地見学ツアーに参加できます。
https://doctorswithoutborders.org/
Doctors without borders「国境なき医師団」の特徴は支援者が国境なき医師団のために資金調達を行うことができる点です。
支援者はマラソン大会や、ビデオゲームのイベントなど色々なイベントを通じて、資金調達をすることができます。
その他にも、支援者の誕生日パーティーや結婚式などの時にも、周囲の人から団体のための寄付金を集めることができます。
https://www.rmhc.org/
Ronald McDonald House Charitiesは重い病気になった子どもたちへ治療やサポートをしています。子どもの家族にも適合している施設や色々なサポートをしています。
この団体が使う「あなたなしでは、何もできない」いう印象的なメッセージは、支援者に「寄付してよかった」「自分の寄付が役に立つ」という感想を抱かせますね。
この団体でも、寄付者が団体のために自分で資金調達を行なえるプロジェクトがあります。その際にselfie(自撮りの写真)をSNSで共有することも勧めていて、拡散されやすい仕組みもできています。
3つの団体の事例を紹介しましたが、どの団体にも共通しているのは
支援者に対して「役割を持たせている」ことです。
ただお金を寄付してもらうだけでなく、支援者に称号を与えたり、団体のために支援者自身が寄付を集めたりしています。
「自分はこれを任されている」「私にもできることがある」と思うと、頑張ろうという気持ちになりますよね。
寄付だけじゃなく、その団体を応援することで支援者自身も満足できる仕組みづくりが、支援者との良い関係性をつくるためには大切です。
支援者に御礼をするのは当たり前のことですが、さらにもう一歩踏み込んで、
「同じ想いを持つパートナー」として寄付以外の協力をお願いしてみてはいかがでしょうか!
(執筆者 アリシア ブロンデル)
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