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ファンドレイジングとは?NPOの資金調達3つのポイント

ファンドレイジングとは?その意味と種類を解説

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ファンドレイジングとは、Fund=基金 を Raising=持ち上げる・高める ことです。

特に、非営利活動の資金集めのことを指し、寄付金・会員の募集から、補助金や助成金の獲得、自主事業収入や委託事業収入なども含みます。

さらに、ファンドレイジングのファンを「応援者」と読み替える解釈もあり、資金調達を行うための前段階として、団体のファンを集める行為だとも言えます。

ファンドレイジングの始め方

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ファンドレイジングには前述のように、いくつかの種類がありますが、ここでは主に寄付金・会員の募集について解説します。

 

募集の方法には、単発の寄付に向いている、手渡し、募金箱、郵便振替、銀行振込、コンビニ決済などがあり、マンスリーサポーターのような継続の寄付に向いている、クレジットカード決済、銀行振替などがあります。

 

最近では、Tポイントで寄付ができる「Yahoo!ネット募金」や、ロゴマークなどをスマホで読み取り、携帯の利用料金と一緒に寄付ができるソフトバンク社提供「かざして募金」、Amazonに登録しているクレジットカード情報を引用し、入力要らずで寄付ができる「AmazonPay」など、新しい寄付の方法が生まれています。

 

まず、支援者が寄付をしたいと思ってくださったときの窓口を設けておくことがファンドレイジングはじめの一歩です。

しかし、寄付は、銀行口座や郵便振替の口座番号をホームページに掲載しただけで、一朝一夕に集まるものではありません。

 

そこで次の段落では、ファンドレイジング、特に寄付金や会費の募集にあたり大事なポイントを解説します。

ファンドレイジングにおいて大事な3つのポイント

【ポイント1】寄付は待つものでなし!ほしい未来を実現する「提案」をしよう

 

古いデータではありますが、社会福祉事業中央共同募金会が1995年9月に発表した「共同募金とボランティア活動に関する意識調査」では、寄付をしなかった理由として、「余裕がなかった」20.6%、「使途が不明だった」17.0%よりも高く、「呼びかけがなかった」が36.1%と最も高くありました。

 

人が寄付をしない一番の理由は、「頼まれていないから」です。

 

日本ファンドレイジング協会副代表理事・早瀬昇氏は、寄付依頼を「提案」だと表現しています。寄付とは、ほしい未来を実現する解決策の「提案」です。まずは身近な人から積極的に寄付依頼をしましょう。

 

また、日本ファンドレイジング協会が発行する寄付白書2015では、金銭寄付が全体の20.9%、ボランティアが8.6%なのに対し、いずれもした人は22.7%もありました。(寄付もボランティアもしなかった群が47.8%)

 

すでに支援をしてくれているボランティアに、加えて寄付依頼を行うのは心苦しいと思うかも知れません。しかし、すでに共感しているからこそ、声をかければ行動してもらえる可能性は高く、なにより、そのボランティアの方のネットワークを通じて新たな寄付依頼の輪が広がります。

 

そして、たくさんの市民が参加している活動であると、組織の信用力は高まる結果になります。

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【出典】日本ファンドレイジング協会(2015)「寄付白書2015」(参照p15)



【ポイント2】NPOの上手なコミュニケーション3選!”見える”発信で団体の信用力とファン度を高めよう

 

継続的な寄付依頼や、支援者とのコミュニケーションにSNSは有効です。

 

社会的マイノリティの人々の可能性を広げているケースを紹介するウェブメディアを運営するNPO法人soarでは、ほぼ毎日マンスリーサポーターの依頼をTwitterに投稿しています。
また、現在は何名、いつまでに何名を目標にしている、いくらから寄付ができ、日割り計算をすると何円である、というように、投稿内容も毎回工夫されています。


事務局にとっては一回投稿をすると既に依頼をしたと思いがちですが、SNSは見過ごされていることがほとんど。継続的に地道なお知らせをしていくことが多くの人へ情報を届けるには重要です。




スタッフの顔の見える発信で、親近感が湧き、「あなたががんばるなら応援するよ」と言いたくなる投稿をしているのは、通信制や定時制高校に通う生徒をサポートしている認定NPO法人D×Pです。

 


D×Pさんの発信の特徴は、代表を始め、ボランティアやインターンも含め、多くのスタッフが個人アカウントを持ち、寄付の依頼や活動についての発信をしていることです。

【ポイント1】でも解説したような、団体のネットワークから個人のネットワークへと情報が広まっています。

 




最後に、昨年度の非営利団体向けクリエイティブ助成プログラムSOCIALSHIPにて最優秀賞を獲得した、特定非営利活動法人おてらおやつクラブのメールマガジンをご紹介します。

おてらおやつクラブさんはお寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動をされています。

 

ホームページから登録できるメールマガジンでは、「おそなえ」をお渡しされているお寺さまからの声、「おさがり」を届けている支援団体さまからの声、そして「おすそわけ」を受け取ったお母さまからの声が掲載されています。

 

それらの声はまさに顔の見える発信となっています。

多くの関係者によって成り立つ活動なだけあり、メールマガジンは届ける人・受け取る人を繋ぐ場となり、購読しているだけでも、その輪の中へ入りたいと思わせられます。

 

【おてらおやつクラブ様のメルマガはこちらから登録できます】

【ポイント3】マーケティング1:5、5:25の法則!既存支援者を大切にしよう

 

「1:5の法則」とは、新規顧客に販売するコストは、既存顧客に販売するコストの5倍かかるというもの。そして、「5:25の法則」とは、顧客離れを5%改善すれば、利益が最低でも25%改善されるというものです。

つまり、新たな寄付者を獲得するよりも、既存の寄付者へのフォローアップが極めて重要となります。

単発寄付者は、積極的な寄付依頼と、上手なコミュニケーションで獲得が見込めます。加えて、継続寄付者や会員には、同じことに興味関心を持っている人と繋がれたり、団体に関係する人の輪の中に入りたいと思わせる「仲間感」や、割引・情報・限定といった「実利感」も提供する必要があります。

継続寄付者や会員に贈られる特典として多いのは、メールマガジンでの定期的な活動報告や、活動報告書の送付、会員限定イベントへの招待などです。

最近では、Facebookに非公開グループをつくり、サポーター限定のコミュニティをつくったり、LINE@で発信を行っている団体もあります。

また、日本ファンドレイジング協会が提示しているファンドレイジング7つのステップでは、「一度支援してもらったら7回感謝しよう」と言われています。寄付を受けた際のウェルカムメールや会報での氏名掲載、暑中見舞い、年賀状、お祝いハガキ、イベントへの招待、事業報告書の送付時といった具合です。

何度も接点を持って「感謝・報告・評価」を行うことで、会員の更新を忘れられることや、毎月の引き落としに不信感を覚えられてしまうことを防ぎます。

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コングラントで始めるファンドレイジング

ここまでで、

①積極的な寄付依頼を行い、人から人へ支援の輪を広めること

②見える発信を行い、団体の信用力とファン度を高めること

③既存寄付者へのフォローアップを大事に丁寧なコミュニケーションを行うこと

をファンドレイジングにおける大事なポイントとして解説しました。

 

とはいえ、活動を始めた、組織を立ち上げたばかりの団体が、ファンドレイジングを始めるにあたりまず何をすべきかというと、やはり寄付窓口の開設です。

 

これから寄付窓口を開設する団体に重視してもらいたいポイントは、できる限り支援者に情報の入力や問い合わせなど負担をかけることなく、また銀行や郵便局など営業時間が決まっている場所に出向く必要をかけない、支援者が思い立ったとき「すぐに」「その場で」寄付ができるかどうかです。

 

その点、クレジットカード決済の導入は最重要です。

リタワークス株式会社が提供する「congrant」は、任意団体でもクレジットカード決済が導入できます。また、継続寄付や会費などの月ごと・年ごとのクレジットカード決済も導入でき、会費の払い忘れを逃しません。

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