寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました
動画の配信を行うYouTubeは若者を中心に利用者が増えており、市場規模をどんどんと拡大させています。
このようなYouTubeをNPOが使うことによって、支援者の増加、団体イメージの向上、良い人材の採用、といった効果が期待できます。
発信できる情報の量が多い
YouTubeなどの動画の場合、文章や画像による情報と異なり、視覚と聴覚で直感的に理解できます。
団体の理念や定款といった抽象的なイメージも伝えることができます。
また、動画は「見るだけ」なので、文字を読むよりハードルが低いです。
見る人を飽きさせず伝えることで、より集中して団体や活動内容を知ることができます。
記憶に残りやすい
米国国立訓練研究所が提唱する「ラーニングピラミッド」によると、視覚と聴覚に働きかけることで、文字や静止画の2倍も記憶に残りやすいと言われています。
これは、団体の世界観であったり、団体のイメージに沿った音楽など、なにか印象付けたい情報を発信するのに有効であるといえます。
信頼感を与えやすい
「メラビアンの法則」によると、人が情報を判断する要素は、
・話の内容などの言語情報が7%
・口調などの聴覚情報が38%
・見た目などの視覚情報が55%
であると言われています。
人は話の内容よりも、雰囲気や口調や表情を観て判断するということです。
非営利団体は母数が多いだけに何をやっているのか、理解してもらえていないケースが多々あると思います。認知度がまだ高くない業界だからこそ、代表やスタッフが出演して、しっかり団体のことを語り、信頼感を与えるのが大切ですね。
共感を得やすい
動画は、視覚・聴覚に働きかけるため、文章で見るよりも感情移入しやすく、ドラマのようなストーリー性をもたせることができます。
団体ができるまでの経緯や、利用者の実際の体験などを物語風にして動画を作成することで、より共感を得やすくなります。
データを蓄積できる
今までSNSだけで情報発信していた動画も、YouTubeで発信することで、ずっとデータとして蓄積することができます。ライブ配信もアーカイブ機能として残せるので、オンラインセミナーをYouTube上で行い、データとして蓄積し、いつでも見てもらえるようになります。
Charity: Water
発展途上国の人々に透明で安全な飲用水を届けるミッションに取り組んでいる海外NPOのCharity:Waterは、YouTubeを活用しています。
団体の紹介動画の作成や、支援者に向けた感謝のメッセージの発信を行っています。
新しい井戸を作り安全できれいな水が届けられるようになる過程を、現地で撮影した映像を使って配信するThe journeyシリーズは、ストーリー性があり、印象深くとても感動的です。少しご紹介します。
The journeyシリーズは、4つの動画で構成されています。
episode1ではスタッフが、なぜ団体が支援先としてエチオピアを選んだのかを現地の映像とともに語ります。
episode2では、団体が支援する地域の紹介をします。
現地の人々が盛大に歓迎している様子です。
(引用元:https://youtu.be/wKu6zKyuExU)
episode3では、井戸を掘る7人のスタッフをニックネームや家族のことなど、一人ずつ紹介します。
(引用元:https://youtu.be/ZOzsxc6O8eY)
episode4では井戸が完成し、現地の人々がきれいな水を飲んでいる姿が写ります。
(引用元:https://youtu.be/gPrwqwKWI74)
このようにストーリー性のある動画を活用して、団体のことを知らない人・支援を考えている人に共感してもらいやすくなります。
また既存の支援者に向けても、寄付金がどのように使われ、どれだけの人の助けにつながっているかを分かりやすく伝えています。
NPO法人DxP
「NPO法人DxP」では、代表の今井紀明さんが、不登校や高校中退の若者をサポートするための動画を投稿しています。
今井さん自身、対人恐怖症などの経験があり「そこからどう立ち直ったか」や、
医師の方と対談を行い「性病や妊娠についての正しい知識」などの若者たちを助けるコンテンツを発信しています。
(引用元:https://youtu.be/WGb5FqTOi8Q)
若者の中には、文章を読むことにハードルを感じる人もいますが、動画にすることによって、より抵抗感なく情報を受け取ることができます。
また、団体の顔である代表が出演することで、団体に対する信頼感が増し、支援者も安心して寄付することができます。
他にも、「NPO法人DxP」のyoutubeチャンネルでは、対談生放送を実施しており、1時間ほどの対談をノーカットで生配信しています。
この長い生配信動画も他の動画同様、消えることなくデータとして蓄積することができます。
(引用元:https://youtu.be/0LxO3guIMus)
全国こども食堂支援センター・むすびえ
「全国こども食堂支援センター・むすびえ」では、プロボノを活用し、団体紹介の動画を作成されています。
むすびえのように、全国の子供食堂を支えるといった中間支援組織は、活動が見えにくく分かりづらいという課題があります。
しかし動画にすることで、各地域の子ども食堂の様子と、支援組織むすびえとの関係性が見えてきて、たった3分の動画でも、団体のイメージががらっと変わります。
(引用元:https://youtu.be/hhs0tm6mLho)
また、このような団体紹介の動画は、一度youtubeに投稿することで、SNSや他のウェブページにいつでも引用することができます。
NPO法人D.Live
「NPO法人D.Live」では、youtubeで『あつまれどうぶつの森』のゲーム実況をしています。
※プレイヤーが実況をしながらゲームをプレイする行為、その模様を配信する事
(引用元:https://youtu.be/0LukUCyeYDA)
ここまでYouTubeのメリットの説明と、活用している団体の紹介をしてきました。
ファンドレイジングには、「新たな支援者を集める」ということと「既存の支援者に継続して支援してもらう」という2種類がありますが、
YouTubeは、このどちらにも有効に働きかけるツールであると思います。
これから何でもオンラインへと移行していく時代、YouTubeでの寄付募集をはじめてみてはいかがでしょうか?
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