マッチングギフトとは?メリットから実例まで

マッチングギフトとは?メリットから実例まで

近年、ESG投資のように、環境や社会に配慮した経営が求められています。そうした中で、企業が社会にとってできることとは何なのでしょうか。

この記事では、その一つの答えとして、企業、従業員、社会すべてに良い影響をもたらす「マッチングギフト」を提案しています。マッチングギフトのシステムや応用編まで、企業の実例を交えながら解説していきます。

マッチングギフトとは?

企業による寄付の一種で、社員が寄付した金額に対して企業側が一定比率の額を上乗せしたものを特定の団体や活動に寄付する制度のことです。
通常の寄付と比較した際のメリットは、以下の通りです。

  • 支援先にとって
    • 通常の寄付より多くの寄付が届く。多い場合は、寄付額の倍の金額が支援先に届けられることもある。
    • 企業が主導となって寄付金を集めることで、支援者数を増やすことができる。
    • 普段アプローチできない層にも団体の活動を知ってもらえる。
  • 従業員にとって
    • 社会に貢献していると実感することができ、会社に対する満足度が高まる。
    • 普段関わらない支援先団体について知ることで、多様な価値観を醸成できる。
  • 企業にとって
    • 中長期的な視点で社会を見据えた経営をしている、時代に即した企業であるというイメージを浸透させることができる。

では実際にマッチングギフト制度はどのような企業で取り入れられているのでしょうか?
コングラントが実施をサポートした、いくつかの企業の事例をご紹介します。

マッチングギフト導入企業の事例

マッチングギフトの例①:緊急支援の際の寄付として(ジェネシア・ベンチャーズ)

ベネシアベンチャーズ募金協力「令和6年 能登半島地震募金 by Genesia Ventures」特設サイト

令和6年能登半島地震への緊急支援として、コングラントの企業寄付システムを利用して、株式会社ジェネシア・ベンチャーズによる社内募金が行われました。支援先には被災地での支援活動を行っている「NPO法人ピースウィンズ・ジャパン」と「NPO法人ジャパンハート」が採択されました。寄付にかかる決済手数料は全額ジェネシア・ベンチャーズが負担し、100%団体の元へ届くシステムとなっています。さらにジェネシア・ベンチャーズは、1団体につき50万円の追加支援を行っています。

この形式の優れた点としては、以下が挙げられます。

  • 支援先にとって
    • 本来寄付を受ける際には決済手数料がかかるが、手数料を企業が負担することで、より多くの寄付が届く。
  • 企業にとって
    • 支援団体の選定の手間が少ないため手軽に始めることができ、スピーディーに支援先団体に寄付を届けることが可能である。
    • 緊急支援や初めてのマッチングギフトに最適である。

ただし、一般の寄付に比べて寄付先の団体の選択肢が少ない、ボランティアやイベント参加と比べると手触り感が少ない等のデメリットもあります。

マッチングギフトの例②:チャリティウォーク(扶桑薬品工業)

扶桑薬品工業チャリティウォーク「FUSO Walk」特設サイト

チャリティウォークとは、従業員(参加者)が歩いた歩数に応じて、企業が支援先に寄付を行うという制度です。従業員の寄付金に応じて企業が寄付する通常のマッチングギフトの応用版となります。

扶桑薬品工業株式会社は、コングラントが提供するminpoというチャリティウォーク専用のアプリを使用して、チャリティウォークイベントを開催しました。扶桑薬品工業では、「NPO法人ジャパンハート」「NPO法人Fine」「認定NPO法人フローレンス」の3つの団体から、参加者が自分が支援したい団体を選択し、イベントに参加しました。

この形式の優れた点としては、以下が挙げられます。

    • 従業員にとって
      • 参加費がかからないため、気軽に参加できる。
      • 自分の行為によって社会貢献をしていると実感することができる。
    • 企業にとって
      • 従業員同士とのコミュニケーションの場を生み出すことができる。
      • 一般参加も募ることができるため、広報を通じて企業イメージの向上につながる。

    一方で、勤務形態によっては、携帯電話を持ち歩くことがむずかしいため、イベントに参加しにくい従業員もいるというデメリットがあります。

    マッチングギフトの例③:企業主催のクラウドファンディング(ソニー銀行)

    GIVING for SDGs ソニー銀行 特設サイト「GIVING for SDGs sponored by ソニー銀行」特設サイト

    ラウドファンディングとは、プロジェクトの実行のために、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集めることです。ソニー銀行株式会社は、SDGsに該当する活動を行っている複数の非営利団体のクラウドファンディングプロジェクトを主催しています。寄付金の決済手数料はソニー銀行が全額負担しています。

    この形式の優れた点としては、以下が挙げられます。

      • 支援先にとって
        • 本来寄付を受け取る際には決済手数料がかかるが、手数料を企業が負担することで、より多くの寄付が支援先に届く。
        • 企業のオウンドメディアによりプロジェクトの広報が行われるため、多くの人に団体の活動を知ってもらえる。
      • 企業にとって
        • 自社の方針に即した支援先の選択が可能。
        • 独自性のあるクラファンにより、社会貢献に力を入れている企業であることをアピールできる。

      一方で、支援先団体の募集や審査をする必要があるため、他の寄付やチャリティウォークと比べるとハードルが高くなります。

      さいごに

      ここまで、企業によるマッチングギフトの例を3つ取り上げて解説しました。企業主導の社会貢献活動は、支援先だけではく従業員や企業自身にとってもメリットがたくさんあります。しかし多くの企業が、従業員寄付のやり方や、適した支援先の探し方に課題を抱えているのが実情です。

      これらの課題に対して、コングラントでは企業によるマッチングギフトの導入をサポートしています。

      コングラントの強みは、

      • 災害などの緊急時にも簡単スピーディに寄付募集を開始
      • 寄付に限らないチャリティウォークなどのイベントにも対応
      • 企業主催のクラウドファンディングの運営サポートにも対応
      • 多数のNPOのサポートを行ってきたコングラントスタッフによる相談受付

      コングラントは、初めての企業寄付制度を手厚くサポートしています。マッチングギフトや従業員寄付についてのご相談は、コングラントまでお問い合わせください。

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