
トルコ・シリア 地震 緊急支援
(クラウドファンディング、社内募金のサポート有)
「寄付を集めたいけど、やり方がいまいちわからない...」
「寄付募集に初めて取り組むけど、何から始めればいい?」
こんなお悩みありませんか?
今回は寄付募集基礎ガイドとして、寄付募集の4つのポイントをお伝えしていこうと思います!
2. 情報を発信する
3. 寄付募集の方法を考える
4. 感謝を伝える
5. 終わりに
■共感を引き出す
寄付募集の際に必要なものはなんでしょうか?
それは、活動に「共感」してもらうことです。
「共感」してもらうためには、活動内容にストーリー性をもたせることがポイントです。ストーリーとは、話としてのまとまりと流れ(筋)を持つものです。 活動の筋書きを明確にして、その重要性を社会に対して訴えましょう。
具体的には、以下の項目を伝えることで、共感を引き出すストーリー性が生まれます。
①どのような問題があるか?
②なぜその問題が起きているか?
③このままだと、どのような状況が予測できるか?
④その問題に対し、何のため、誰のために、何を、どのように行うか?
⑤この活動によって、どのような成果が期待できるか?
⑥寄付によってどのようなことができるのか
特に「⑥寄付によってどのようなことができるのか」は支援者にとって重要な項目です。なぜなら、この項目から「自分が寄付をすることでこんなに社会を良くすることができるんだ!」と実感できるからです。また、「こんな活動をしている団体になら、自分のお金を託したい!」と実際の寄付へのきっかけにもなります。
このように、寄付は「社会のために何かをしたい」という思いと「この団体ならお金を託しても大丈夫」という信頼から成り立ちます。支援者の方の強い共感を生み、その活動に参加したい!といかに思わせるかが鍵になってきます。
例えば不登校相談・支援SMILE様の寄付募集ページでは、なぜ子どもが不登校になってしまうのか、どのような支援が必要で、それがないとどうなるのか、そしてこの団体だからこそできることが詳細に記載されています。このように寄付の必要性がストーリーに沿って書かれているため、支援者の心に届く寄付募集ページになっています。
<事例紹介>
不登校相談・支援SMILE様
不登校に悩む親子をサポート! 一歩を応援するため、継続的に相談料を無料にしたい!
寄付募集を成功させるには、「共感」をいかに生み出せるかが非常に重要です。
活動の内容がどれほど社会のためになっていても、寄付をしてくれる人にその良さが伝わらなければ、寄付は集まりません。
文章から活動のストーリーを伝えることで「共感」を生み出していきましょう!
【ポイント】
なぜその問題が起こるのか、どのような支援が必要で、それがないとどうなるのか、そしてその団体だからこそできることなどを詳細に記載し、「共感」を生む活動のストーリーを組み立てよう。
寄付のストーリーを組み立てたら、次は情報を発信しましょう。その際、伝え方を工夫することで、より大きな共感を生むことができます。
以下、伝え方のポイントを4つ紹介します!
まずは以下の団体の文章を見比べてみてください。(団体・内容は架空のものです)
・A団体
海外の子どもたちを助けるために寄付をお願いします!
・B団体
カンボジアに住む◯◯ちゃんに雨風をしのぎ、安心して過ごせる家を提供するために寄付をお願いします!
どうでしょうか。簡易的な文言ではありますが、その差は一目瞭然だと思います。
2つの団体を比べると、A団体は一見しただけでは寄付したお金が「何に」使われるのか、「どこ」の「誰に」支援が届くのか定かではありません。
一方、B団体では「どこ」の「誰に」「どのような形で」支援が届くのか、そしてその支援が「どのような結果を生むのか」理解しやすいと思います。寄付募集を行う際、支援者がいることで生まれる効果をわかりやすく伝えることは非常に重要です。
以上のように、シンプルに活動内容を語るのももちろん良いですが、支援者の視点に立って活動内容を説明することで、団体が描くストーリーが支援者に伝わりやすくなります。他にも、「寄付によってどんな活動ができるか(いくらの寄付金額で何ができるか)」という視点や「寄付の先にはどんな理想的な状態があるのか」という視点で伝える方法があります。支援者の存在によってどのような良い結果が生まれるのか、伝えていきましょう。
NPO法人アグリドッグレスキュー様の寄付募集ページでは、寄付によって犬達の命が救われる、と繰り返し伝えることで、寄付が活動に与えるインパクトをうまく表現しています。
■寄付の使いみちを具体的に記載する
支援者は、自分が寄付したお金が目的のために使われるのか心配しています。寄付金を何に使うのかの記載があいまいでは、「本当に大丈夫なの?」と疑問を持たれてしまう可能性もあります。
そこで、金額と実際に提供できるモノやできることを可視化してみましょう。例えば、「1000円の寄付で、3人の子どもたちに、安全な食事が1食分届けられる」といったように、表現することができます。寄付のゆくえを可視化することで、支援者が寄付の有効性をイメージしやすくなります。支援者と寄付を受ける人々の距離を縮め、支援者に「寄付したい!」とより強く共感してもらいましょう。
<事例紹介>
公益社団法人アジア協会アジア友の会様
アジア協会アジア友の会|毎月寄付募集
公益社団法人アジア協会アジア友の会様の寄付募集ページでは、月1000円のご支援でできること、という形で寄付金額に応じた社会貢献活動を明示しています。
■代表者の生の言葉を載せる
代表者自身の言葉で語ることで、より活動への強い想いが伝わります。代表者の顔写真があると、信頼感を与えることもできます。
<事例紹介>
てつたろうソーシャルファンディングプロジェクト様
コロナ禍に苦しむ方々に、利他の精神を忘れない”てつたろう”の栄養満点のお弁当を届けたい!
活動に関わる人々の想いがストレートに伝わってくる寄付募集ページです。代表者の方々のお写真があることで雰囲気がよく伝わります。
■写真や動画を活用する
写真や動画といった、視覚的な情報は支援者の印象に残りやすいです。以下のポイントを意識してみてください。
・活動内容を図にしたものや理想の状態をイラストで伝える。
→支援者が寄付のその後のイメージを持ちやすくなります。
・日々活動する団体職員の様子を紹介する。
→支援者と団体の距離を縮めることができます。
・寄付による活動を写真や動画で伝える。
→支援者は「自分の行動が役に立った」と満足感を得ることができます。その際、SNSを使って情報発信するのも効果的です。
<事例紹介>
一般財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団 様
まちの家事室を作りたい!「泉北ラボ」プロジェクト
https://congrant.com/project/senbokunt/2930#jitugennshitaikoto
<コングラント導入事例>
NPO法人自然塾寺子屋様インタビュー記事
https://congrant.com/jp/case/shizennjyukuterakoya.html
SNSを使った広報について、紹介しています。
【ポイント】
支援者の視点に立つ、寄付の使いみちや代表者の生の言葉を記載する、写真や動画を活用するなどのポイントをおさえて、上手に寄付の情報を発信しよう。
ここまで、寄付をしてもらうための「共感を生む工夫」についてご紹介してきました。しかし、情報発信だけでは寄付はうまく集まりません。簡単でわかりやすい、寄付の窓口が必要です。寄付の方法がわかりにくいと、支援者たちは「寄付したい」という熱い想いを見失ってしまいます。その結果、寄付をしないという選択肢にも繋がりかねません。
■簡単で分かりやすいオンラインでの寄付募集
寄付を集める方法は街頭募金、講演会で寄付を募る、チラシに振込用紙をつけるなどさまざまです。ここで寄付の方法別にメリット・デメリットを挙げてみます。
・街頭募金
メリット:寄付を募る側と支援者が直接顔を合わせて、その場でお金のやりとりができる。
デメリット:不特定多数の人々と接触することになるので、コロナ禍では嫌厭されがち。
・講演会で寄付を募る
メリット:講演会で共感してもらった直後であるため、寄付してもらいやすい。
デメリット:支援者が講演会に来ないと寄付募集を始められない。
・チラシに振込用紙をつける
メリット:団体側から能動的に不特定多数の支援者にアプローチできる。
デメリット:チラシを見てくれているか確認できない。また振込の手間がある。
では、より多くのメリットを持ち、デメリットを解消できる寄付の方法はなんでしょうか?
それはオンラインでの寄付募集です。コロナ禍において対面での寄付は遠慮されがちです。簡単かつわかりやすく、気軽で、そして非接触でできるオンラインでの寄付募集は有効です。
オンライン決済を導入することで、寄付手続きの全てをネット上で行うことができます。また、支援者はスマホからわずか数タップで寄付を完了することができます。思い立った時にすぐ寄付ができる窓口を作っておき、支援者が「寄付したい!」と思った瞬間を逃さず、確実に寄付につなげていきましょう。
【ポイント】
オンラインの寄付募集を取り入れて、簡単でわかりやすい、気軽な寄付の方法を確立しよう。
コングラントでは、オンラインの寄付募集に特化したサービスを提供しています。
詳細はこちら(https://congrant.com/jp/)
■めでたく寄付をいただけました!で終わりではない!
支援者の心を動かし、気軽な手法で寄付が集まった後は、支援者に感謝を伝えましょう。支援者が寄付した後団体から連絡がない場合、本当に寄付は団体に届いているのか、寄付した意味があったのか、と不安になり共感の気持ちも冷めてしまいます。そうならないように、団体から感謝の気持ちをいち早く伝えることで、支援者との良好な関係を築いていきましょう。
感謝の伝え方はさまざまです。以下、感謝の伝え方の例です。
・支援者にメールを送る。
・会報で寄付者への感謝を伝えるコーナーを作る。
・手書きで感謝の手紙を送る。
寄付に感謝し、支援者とコミュニケーションをとることで、「またこの団体へ寄付をしたい!」という気持ちを引き出し、継続的な支援につながります。
【ポイント】
支援者に感謝を伝えて、団体と支援者の良好な関係を築こう。
ここまで寄付募集の基礎的なポイントについてお伝えしてきました。
ポイントを振り返ると、以下の通りです。
・なぜその問題が起こるのか、どのような支援が必要で、それがないとどうなるのか、そしてこの団体だからこそできることなどを詳細に記載し、「共感」を生む活動のストーリーを組み立てよう。
・支援者の視点に立つ、寄付の使いみちや代表者の生の言葉を記載する、写真や動画を活用するなどのポイントをおさえて、上手に寄付の情報を発信しよう。
・オンラインの寄付募集を取り入れて、簡単でわかりやすい、気軽な寄付の方法を確立しよう。
・支援者に感謝を伝えて、団体と支援者の良好な関係を築こう。
今回紹介したポイント以外にも、寄付募集のコツはたくさんあります。ぜひコングラントの他のブログ記事にも目を通してみてください。きっと寄付募集のヒントが見つかるはずです。
寄付の感謝を伝える際に、もう一つ有効な手段があります。それは、領収書(寄付金受領証明書)を使って感謝を伝えることです。領収書は、寄付金控除申請をする時に必要になるものです。また、団体と支援者を繋ぐ数少ないコミュニケーションアイテムでもあります。「メールや手紙を送付できる時間や人手がない!」という団体様も多いと思います。領収書送付の機会を生かして、感謝の気持ちを伝えましょう。
領収書発行の際には、支援者管理を有効活用できます。支援者管理とは、支援者の情報を目に見えるかたちで管理することです。支援者の情報を一括管理することで、領収書を送る際の手間を省いたり、誤送付を防いだりすることができます。
支援者に継続的に寄付をしてもらうことで、団体の活動は安定します。ぜひ、領収書を用いた感謝の贈り方を実践してみてください。
コングラントでは、寄付募集、支援者管理から領収書の自動生成、発行管理まで一括で行うことができます。ぜひ一度コングラントの機能を覗いてみてください。
詳細はこちら(https://congrant.com/jp/function.html)この記事を書いた人
山本 佳代子(Kayoko Yamamoto)
リタワークス株式会社 NPOチーム インターン生
関西大学社会学部在学中。
広く社会問題に興味関心があり、自分にできることを探し求めて、コングラントを見つける。
NPOの活動を支えるビジネスモデルに共感し、2021年6月よりファンドレイジング・バイトを開始。
寄付募集のサポートを通じて、社会をより良い方向へ変えていくために活動中。
関西大学社会学部在学中。
広く社会問題に興味関心があり、自分にできることを探し求めて、コングラントを見つける。
NPOの活動を支えるビジネスモデルに共感し、2021年6月よりファンドレイジング・バイトを開始。
寄付募集のサポートを通じて、社会をより良い方向へ変えていくために活動中。
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