寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました

導入事例
NPO法人 あわじ寺子屋

NPO法人あわじ寺小屋は大阪市東淀川区西部にて、子どもの居場所と学習支援の場を提供されています。様々な子どもたちが仲間と支え合いながら学ぶことにより、仲間と自分それぞれの良さを発見し共に成長する場所作りに努められています。

そんなあわじ寺小屋さんは、なぜコングラントを導入したのか、導入後の活動の変化、そして今後のあわじ寺小屋さんの活動についてお話を伺いました。


–あわじ寺小屋様の活動について教えて下さい。

私たちは大阪市東淀川区で地域の子どもたちの居場所づくり・学習支援を行っています。2016年から廃校の一部を使い、現在は月曜日から金曜日の5時から9時まで活動を行なっています。

あわじ寺子屋に来る子どもたちは、多様な子どもたちです。知的、発達障害のある⼦、不登校がちな子ども、様々な家庭上の困難な課題を抱えた子ども、外国や被差別部落にルーツのある子どももいれば、そうでない⼦もいて、背景はさまざまです。なので、勉強面や生活面も、子どもたち同士でお互いに助け合いながら過ごしています。

ーコングラントをどのように利用されていますか。

主に継続寄付の募集のために利用しています。
活動当初は個人的な知り合いの方々から必要に応じて寄付を頂いていました。しかし、企業からの寄付や助成金による大きな収入はなく、安定した活動を続けていくためには毎月定額で支援してもらえる継続寄付の導入が不可欠でした。なので中間支援団体の方にコングラントを紹介いただいたときは、ぜひ使いたいと思いました。

ーコングラントを導入した結果はいかがでしたか?

導入してすぐに15名の方から合計2万円以上の継続寄付登録をしていただけました。毎月継続的に寄付を頂けるので、助成金の対象にならない子どもたちの飲食費などを賄えるようになりました。夏の暑い日、子どもたち全員にチューベット(アイス)を配ることができるようになり、子どもたちも喜んでいます。他にも、子どもが何かやりたいと言ったことを実現するために頂いた寄付を使用しています。

継続寄付により活動も活性化し実績も出てきたため、地域の企業からも寄付を頂けるようになりとても助かっています。

個人の継続寄付の支援者の方は老若男女様々です。現在の活動を始めたのは4年前ですが、その前に別の場所で8年間、小中学生の居場所づくりと学習支援の活動やっていて、そこで関わっていた元大学生の方からも寄付を頂いています。

また、お礼の手紙や領収書の送付などの事務処理のためにもコングラントを使用し、効率的に作業を行なっています。

▲あわじ寺子屋さんが作成したファンドレイジングページ

ーファンドレイジングページの作成はご自身で行われましたか?

文章は自分で作りましたが、ページの作成方法は紹介していただいた方に教えてもらいました。なので私は教えて頂いたことを言われるがままにしただけです(笑)

ファンドレイジングページを作成した後は、寄付を集めるために広報活動にも力を入れています。企業の方や私の同窓会の関係者、夫の知り合いなどにも随時お知らせしています。また時々講演に出向くので、その際にチラシを持って行きお知らせしています。そこから口コミなどで広がっているようで、ありがたいことに最近では知らない方からの寄付も増えました。

ー寄付をお願いするということ自体には抵抗を感じませんでしたか?

特にありませんでした。さまざまな家庭環境の子どもたちがいるので、保護者から十分な利用料を取ることはできません。なので、我々の活動に賛同していただいた方から寄付をお願いすることを決めていました。
地域の子どもたちの生活支援や学習支援は、本来は行政が行うべきだと私は考えています。しかし、今の行政はそのような支援を行なっていないため、私たちが寄付を募り活動をしていくしかありません。

ーコングラントを導入する以前は、オンラインでの寄付決済に対して「怖い」「難しい」などのマイナスイメージはありませんでしたか?

私も含めそういう声はありました。特に私たちの世代はメールも使わない人が多かったため、PCの使い方を孫に教わることから始めなければなりませんでした(笑)寄付金も直接持って来てくださる方も多く、オンラインでの寄付募集に抵抗がある方もいました。
現在は継続寄付募集に手がいっぱいなので、クラウドファンディングなどのコングラントの他の機能は使えていません。日に日にITが発展しているので私たちのような人でもより使いやすくなればいいですね。今度、あわじ寺⼩屋の元⽣徒がIT の専⾨学校に進学す るので、私はその⼦どもの力を借りたいと思っています。


ーあわじ寺小屋を巣立ち、進学・就職された子どもはここによく来られるのですか?

はい。これまでに6名が大学に進学しました。何名かは授業のレポート課題をするときに、「ちょっと内容を見てほしい」という感じで来たりします。
また、何人かには学生スタッフとして手伝ってもらっています。あわじ寺子屋の中から育っているため子どもたちも顔を知っていて、コミュニケーションを取りやすいのです。来たら子どもたちも色々話をしたり、大学生活のことを聞いたりしていますね。このように縦のつながりも充実しています。

なので、現在は外部のスタッフはいません。助成金が獲得できれば外部スタッフを雇うこともできるかも知れませんが、そのためには膨大な事務作業が必要になるので。現在手伝ってもらっている学生スタッフの交通費や諸経費は寄付から支払うことができるので、月額サポーターの皆様の存在が頼りとなっています。

ー今後の活動で現在の活動以外で何か行う予定はございますか?

基本的には地域の子どもの面倒をきちっと行っていくことを続けていきますが、活動を行うなかで最近では別の課題も見えてきました。これからは不登校や引きこもり、虐待などさまざまな理由であわじ寺子屋に来ることが難しい子どもたちにもアプローチしていきたいと思っています。具体的には各家庭への家庭訪問や、子どもたちの相談対応を行います。

家庭訪問や相談事業、居場所事業と地域全体への広報を行うには新たにスタッフの増員が必要ですし、これらの事業を行うには今と別の場所を借りる必要もあり、今まで以上に活動資金が必要になります。そこで今度は、コングラントでクラウドファンディングに挑戦する予定です。初めてのことなのでまだ手探りではありますが、その際にはまたサポートをお願いします。


ーはい、ぜひご協力させてください。本日はありがとうございました。

インタビュー・編集:田ノ岡 諒太

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