寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました
障がい者の「性」に関する悩みをサポートする活動を行っている一般社団法人輝き製作所。「障がいと性」に関するカウンセリング活動や、障がいを持つ方だけでなくそのご家族の方、医療従事者などを対象とした講演会を継続的に実施中です。今回、団体初のクラウドファンディングを行い、見事375人の支援者から361万円の寄付を集められました!今回は、輝き製作所の所長を務められている小西さまにお話を伺い、活動に対する思いや今回クラウドファンディングに挑戦されたお気持ちについてお聞きしました。
コングラント 前田(以下 前田):では、初めに輝き製作所の活動についてお教えいただけますか。
小西さま:輝き製作所としては、障がいのある方に向けての性のサポートやかかわり方のご提案などを行っています。法人を設立した理由としては、私自身「どんな身体や心をもつ人にも性は必要!」という思いを持っていたことがきっかけです。
活動内容としては、カウンセリングの中で性に関するお悩みをお聞きしたり、福祉に携わる方々への講演会や性についての座談会などを実施したりしています。
前田:今回のクラウドファンディングで、支援者の方と交流する機会もありましたか?
小西さま:先日お伺いした岡山でのイベントで、実際にご支援いただいた皆さんにお会いできた。そこでは、参加いただいた方約40名との対談を行い、ご寄付いただいた方にお礼をお伝えする機会にもなりました。
私としては、実際に支援いただいた方にお会いして直接お礼を伝えられたことが何よりもうれしかったです。
今回、360万円の目標を達成できたことももちろんうれしいですが、お金だけじゃなくいろいろな方とのつながりを持つことができて、自分の想定していたものよりももっと大きなものをいただけたなと感じています。
ー「とにかく1回、クラウドファンディングに挑戦してみようと思いました。」
前田:今回、なぜクラウドファンディングをはじめられようと決意したのでしょうか?
小西さま:コングラントでクラウドファンディングを実施すると決まった前から今回のプロジェクトを実施することは決まっていましたが、資金集めに正直苦しんでいる部分もありました。
その中で「みんなで集めてみませんか?」と提案し、はじめて挑戦してみることにしました。
とにかく、「クラウドファンディングをやってみよう!」という気持ちだけは決まっていたのですが、正直右も左もわからず悩んでいたところで、コングラントでクラウドファンディングができると知って、実際に動き出すことができました。
他社のクラウドファンディングであれば手数料など必要なお金がかかることは知っていたので、今回実施したGIVING100についてはじめてお聞きしたとき、「全額をいただける」ということに驚きとうれしさを感じました。
また、yogiboさんが協賛しているということにも驚きと感銘を受けました。「あのyogiboさんが力を貸してくれているんだ!」というのが率直な気持ちです。
―「岡山の皆さんのご協力があってこそのクラウドファンディングでした。」
前田:今回のクラウドファンディングでは、特にラストスパートでの寄付の伸びが印象的でした!クラウドファンディングを実施する中で工夫された点はございますか。
小西さま:一緒に今回のプロジェクトを進めている岡山のメンバーと計画を重ね、プロジェクトの進め方やどんなツールを使っていくかについてたくさん話し合いを行いました。最後の2週間では、SNSでショート動画を製作して投稿し、多くの方に見ていただくことができました。
協力いただいた岡山の皆さんがそれぞれ発信やお声掛けをしていただけたので、皆さんのお力をいただいての達成だったと感じています。
また、10月から11月の間に台湾で活動されている日本人YouTuberの方の動画に出演させていただいて、私がお話させてもらった動画が発信された日に、台湾の方々からのご支援もたくさんいただきました。私たちからのお礼のメッセージも中国語に翻訳してお渡しできて、海外からのご支援もいただけてとてもうれしかったです。
前田:プロジェクトの進捗を見ている中で、団体支援者の方々の協力が私としても印象的でした。応援してくださる方々からの発信は嬉しいだけでなく、とても大事な拡散力になりますよね。
小西さま:あと、ファンドレイジングページ内にある「活動報告」機能で、応援メッセージのご紹介をしていたのですが、クラウドファンディングを応援しています!という投稿をそれぞれしていただけて、とても大きな力をいただけましたし、「活動報告」のページを活用させていただけて良かったです。
前田:今回、コングラントでクラウドファンディングをやってみて、良かったなと思ったことはありましたか?
小西さま:クラウドファンディングを始める前から、ずっと手厚いサポートをいただいて、寄り添っていただいたなというのがすごく印象的でした。
前田:ありがとうございます!伴走している中で、私も気持ちが入ってしまい、お役立ちいただけそうな情報をたくさん送らせていただいてしまいました。
小西さま:送付いただいた「ファンドレイジングのコツ100選」の記事なども拝見し、とても参考になりました。。そのほか、様々なご提案をしていただけただけでなく、メールの中で「〇〇万円到達しました!」といったお言葉をいただけたこともうれしかったです。
今回、クラウドファンディングを行う上で、もちろん目標達成をして全額いただくことを目標にしていましたが、仮に達成しなかったとしても、そもそも他社さんと比較して手数料が低く設定されているので、安心してクラウドファンディングに臨むこともできました。
でも、絶対に目標を達成するとは決めていました!
前田:プロジェクト期間中も目標達成に対する強い思いがずっと伝わっており、伴走者としても「絶対達成してほしい」と願っておりました。その熱い思いが最後まで途切れなかったのは、何が心の支えになっていましたか?
小西さま:今回クラウドファンディングを実施する上で、私の中で初めて挑戦することも多くありました。YouTubeLIVEをやってみたり、Twitterの「スペース」を活用したりを活用したり、ショート動画をSNSに投稿したりと、今までにないチャレンジをすることができた機会になりました。
前田:クラウドファンディングは、期限内に目標を達成するために、いろいろやらなければならないことが多く、挑戦続きですよね。
小西さま:「このプロジェクトは絶対に前に進めなくてはいけない」という私の強い思いがありました。絶対に叶えたい目的に対して「何ができるのか?」を考えるほうが、私としてはベストな気がしていて、その中の1つとしてクラウドファンディングという選択肢がありました。
輝き製作所を創設したときも、「絶対に叶えるんだ!」と決心し、その後に「そのためにはどうしたらよいのか?」を考えるといった進め方でした。「〇〇だからできない」ではなく、「どうしたらできるんだ?」と考えて行くほうが近道だなと日々思っています。
前田:お話の中からも小西さまの強いエネルギーを感じられますね。
小西さま:正直、今回ページを見ていただいた方の中でも、「こんなこと実現するのは無理じゃないか?」「性をテーマにしてこんな大きな金額を達成できるのか?」というお声もいただいていました。
我々が発信していることに対して、それぞれ色々な思いを持たれている方もいらっしゃるので、全員に賛同していただけるものではないな、と思ってはじめから活動をしていたので、応援していただける方とどれだけつながることができるのかな?という思いを大切にしていました。
前田:熱量を保ちながら走り続けるためには、「全員に賛同してほしい」という思いを持ちすぎないことも大切かもしれませんね。
前田:最後に、今後の活動についてお教えいただけますか?
小西さま:現在、障がいを持つ方が持つお困りごとやニーズについて、アンケートを行って情報収集をしていく予定です。そして、そのアンケートの結果を冊子にして製本し、様々な方に見ていただけるようにプロジェクトメンバーの中で話し合いを進めています。
また、今回岡山で実施できたようなイベントの場を、今後もさらに増やしていけたらなと考えています。
今年については、4月・8月・12月にもそれぞれイベントを実施予定で、それぞれのイベントでの企画についてもプロジェクトメンバー内で動き始めている最中です。
前田:クラウドファンディング終了後、早速動き出しておられるんですね!今後のご活動もとても楽しみにしております!
<参考リンク>
輝き製作所様のホームページは下記のリンクからご覧になれます。
https://www.kagayakiseisakusho.com/
また、コングラントで作成したクラウドファンディングページは下記のリンクです。