寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました
経済的事情により進学や受験が難しい子どもたちを支援している認定NPO法人キッズドア基金さま。2020年2月からコングラントを導入し、5月〜8月に行ったクラウドファンディングでは、目標を上回る寄付を集められました。
今回は代表の松見様に、クラウドファンディング成功の秘訣やコングラントを活用した寄付集めについてお話を伺いました。
ーはじめに団体の活動について教えてください。
弊会は NPO法人キッズドアから派生して生まれた姉妹団体でして、主に3つの事業を行っています。1つ目が、子どもたちに対する奨学金事業。2つ目が、子ども支援を行っている団体さんへの助成事業。3つ目が、これらのフィールドの調査研究事業です。
今はコロナの影響があり、緊急で色んなことに拠出する必要があるため、クラウドファンディングをして困っているご家庭を支援したり、助成団体さんに助成金を出すことに注力しています。
ー今回のクラウドファンディングでコングラントを選んでいただいた理由はなんですか?
もともと母体となるNPO法人でコングラントを利用していました。
コングラントは、告知ページと決済ページが一元化されていて、支援者の管理も一括でできる点がすごく良かったです。
自団体で、オンライン決済の仕組みを作るのってすごく難しいんですよね。決済会社を選んで、告知ページをまた別で作るとなると工数もかかってしまうし。そこが一元化されているのが魅力でした。
あとは、ページがすごく綺麗なところです。
レイアウトがすごく綺麗で分かりやすいし、難しい作業がいらないので、技術がない方でも簡単に寄付募集ページが作れるのがいいなと思いコングラント導入を決めました。
ー今回コングラントで実施されたクラウドファンディング
「大学進学をあきらめない! 受験勉強サポート奨学金にご協力ください」について教えていただけますか?
今回のプロジェクトは、大学受験を希望する高校2〜3年生に奨学金を出そうというものです。3年生に関しては5万円、2年生に関しては3万円。
プロジェクト立ち上げの経緯としては、私たちが実際に関わっている高校生から「受験を諦めないといけないかもしれない」という声が出てきたのがきっかけです。
ー今回、都度寄付ではなくてクラウドファンディングを選ばれた理由はなんですか?
クラウドファンディングを行う時は、ストーリー性が大事だと思っています。
資金を集めるために寄付者に共感していただけるようなストーリーがないと、なかなか寄付してもらえないんですよね。
なので、今回のような「コロナの影響で大学受験を諦めないといけない学生を助ける」といったストーリー性のあるものはクラウドファンディングにしようと決めました。
子どもたちにとっても、「こうやって賛同してくれる人たちがいるからプロジェクトが成り立っているんだ」ということを理解してもらえる機会にもなります。
ーキッズドア基金さまは、目標金額2800万円を見事達成されましたが、感想はいかがですか?
思ったよりも多くの方にご賛同いただけたというのが率直な感想です。
コロナの影響で学生が困っている現状を、多くの方に共感していただけたんじゃないのかなと思っています。
ただこれってタイミングもあったと思うんですよね。
今年は、給付金の10万円もあったのでそれをそのまま寄付していただいたりしたんですが、来年度は見込めない。でも、奨学金を希望する子どもたちは数年間は減らない。
だから、継続的な資金調達が必要になるなと思っています。
ークラウドファンディングを行うにあたって、なにか工夫された点は、ありますか?
予め目標設定を明確にして、コングラントページ内に資金をどう使うのかを細かく明記しました。寄付金の用途に関しても、子どもたちにはこれだけお金を配り、事務局費としてはこれだけ頂く、というのを詳細に書いたので、信用を勝ち取ることができたのかなと思います。
あとは、今回ご寄付いただいた寄付者の方全員に「今の状況」をメールで全部お伝えしていました。例えば、子どもたちからの応募はこのくらいきていて、選定はこんな感じで終わっています、という感じで。
これがすごく反響が大きくて、「寄付して良かったです」と言っていただけることが多かったので、意味のあることだったんだなと実感しました。
私も他の団体に寄付することがありますけど、お金をどう使ってくれているのかって寄付者にとっては結構モヤモヤするんですよね。
なので、きちんと説明することが大切かなと思います。
ー支援者とのメールのやりとりはどのように行われたのですか?
コングラントの支援者管理機能を使いました。登録されているデータからそのままCSVに落としてメールを送って、そのメールに返信するような形で、支援者から返事が届きました。
ーコングラントの機能を支援者様とのコミュニケーションにお使いいただけて嬉しいです!
最後に、今後のキッズドア基金様の活動の目標について教えてください。
うちの団体としては、どれだけ困っている方達にお金を出せるのかが重要なので、やっぱり引き続き「お金を集める工夫」を頑張っていきたいです。あと数年は、今あるプロジェクトを回していくのと、プロジェクト数を増やしたいと思っているので、安定した資金調達を行っていきたいです。
ーコングラントも影ながら精一杯応援していきます!
本日はありがとうございました。
インタビュー対象者:
認定NPO法人キッズドア基金
松見さま
インタビュー・執筆・編集:畑山・村田