寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました
スノースポーツの観点から気候変動問題を解決するムーブメントを行っているProtect Our Winters Japanさま。団体立ち上げ後まもなく、コングラントで寄付募集を始められました。
今回は、コングラント導入時から担当してくださっているProtect Our Winters Japan事務局の小松さまにお話を伺いました。
ーProtect Our Winters Japanさまはどういった活動をなさっているのですか?
POW(Protect Our Winters)は、2007年にアメリカで、JEREMY JONESというプロスノーボーダーによって設立されました。
今は、日本を含め13ヵ国に広がっています。 スキーヤーやスノーボーダーは、雪とリアルに触れ合っているので、年々降雪が減っていたり冬なのに雨が降ったりとか、地球のリズムが明らかに崩れていることを身近に感じているんですね。
POWは、こうした人達の「雪への思い」や「冬への思い」を活かしながら、一つの大きな力として気候変動に立ち向かうムーブメントを作る団体です。
ー気候変動に立ち向かうというムーブメントとは、具体的にはどういったものですか?
「気候変動のしくみ」や「気候変動に対してどのような取り組みができるか」という内容の勉強会やシンポジウムを開くといった啓蒙活動を行っています。
それから、ソーラーパネルや小水力など、個人や地域で導入出来る可能性がある小規模な地域エネルギーに対する勉強会を開催し、ドキュメンタリー映画「おだやかな革命」を上映しました。
その他にもスキー場や雪文化に関係する企業や自治体に働きかけ、雪や環境を守るための様々な取り組みを進めています。
(出典:https://www.a-kimama.com/culture/2020/03/102332/)
(2019年活動報告:https://protectourwinters.jp/%e6%b4%bb%e5%8b%95%e5%a0%b1%e5%91%8a2019/)
ー日本法人が設立されたのはいつですか?
2018年の9月になります。
ーPOWさんは2019年1月からコングラントをご利用頂いてるので、
設立後3か月くらいで寄付の募集を始められたんですね。
そうですね。POW Japanは非営利という活動スタンスなので、企業や個人の寄付をベースに活動することは決まっていました。
ですから、寄付制度の導入というのが必須ということを踏まえて準備をしていました。
ーコングラントは、どういうきっかけで導入されたのですか?
NPO向けのサポートを紹介している会社からコングラントを教えていただいたのがきっかけです。 その会社との繋がりがあったので、信頼度が高いというのが導入の後押しになりました。
また、事務局長自らウェブ検索していく中でもコングラントを見つけていて、サービス内容が求めていたものと合致したので、「ここだ!」と思い決めたそうです。
ーコングラントを導入してみていかがでしたか?
団体のスタート時から利用させて頂いてるので、コングラントなしの運用を考えられない、それほどの業務を担っていただいているなって感じています。 注力しなければいけない実務の他に、コングラントに委託している業務をこなすということは大変すぎるので、本当に助かっていますの一言です。 あと、手数料がどんどん安くなっており、利用する側としては単純にとても嬉しいです。
※コングラントでは有料プランユーザーの増加に合わせて決済手数料の引き下げを行なっています。
コングラントについて意見を言わせていただいた時も、その解決に向けて考えてくださったり、実際に提案を取り入れてくださったり、一緒にサービスを良くしていってる感じがします。そういった面でもコングラントを選んで良かったなと思います。
ー導入する際に使いづらい点はありましたか?
使いづらいと感じたことはありませんでした。個人的な話になってしまいますが、スタート当初、パソコン操作が不慣れだったので分からない事もありました。ですが、担当の方が、その都度迅速に親切に対応してくださったのでとても助かりましたし、スムーズに業務をこなすことができました。
ーコングラント導入後、寄付を集めるために工夫した点などはありますか?
正直、立ち上げ後数ヶ月は、あまり寄付集めに注力出来ていませんでした。 まだ団体の立ち上げから1年しか経っておらず、少ないスタッフで活動していましたので、まずは中身をしっかりと作り上げた上で、寄付募集にも力を注いでいこうと思っていました。 ですが最近、SNSなどのPRを専門に担当してくれるスタッフが加わったおかげで、発信方法、頻度が増え、それによってフォロアーが増えているのは確かです。以前よりたくさんの方に認知してもらえるようになった実感があります。
ーSNS経由で支援者になる方も増えてきたんですね。
それはあると思います。ですが、事務局だけの力ではなく、それと合わせて当社のアンバサダー達の発信力、Retail Programに参加されているショップ様やパートナー企業様、応援してくださる関係者様による発信力というのも、寄付を集めるにあたり大いに反映されていると思います。とてもありがたいですし、頼もしい限りです。
気候変動の解決に向けて行動する仲間を増やすため、
POWのブローシャーやステッカーをショップに設置してもらうプログラム
( Retail Program:https://protectourwinters.jp/retailprogram/ )
ー支援者は、スノーボードをされている方が多いのでしょうか?
そうですね。スキースノーボードをしている・していたという方が多いと思います。 昔は雪の上で遊んでいたけど、今は住んでいる環境から行けていない・頻度が減ったという方も中にはいらっしゃいますが、「雪が好きだ!」っていう入り口の方が大半です。我が子に、孫に、雪のある冬を残したい!という方も大勢いらっしゃいます。
ーこれから寄付集めを始めようか悩んでいる団体の方に、メッセージをいただけますか?
私たちも寄付募集の制度を整えるにあたって、まだ進化の途中なんですけど、細かいテクニック的なものは、ネットなどの外部資料を参考にするのがいいのかなと思っています。 なにより、寄付をしてくださる支援者様がいるということは、団体を運営していく中で私たちの支えになるし、モチベーションになるということをお伝えしたいですね。 それに応えていこうと思う気持ちが、活動を促進させるパワーにつながっていて、 そういうところが、寄付のいいところだなぁと感じています。
ー今後の目標を教えてください。
POWとしては、地球の持っている問題に関心を持って、アクションしていく人を増やすこと、そうした人たちの力になったり、きっかけを作っていくということをミッションにしています。 スキーヤーやスノーボーダーの皆さんには、気候変動の問題に対して、意識をグッと上げてもらい、それがスタンダードになっている状況を目指したいですね。 あと、POWのサポーターや、すでにPOWのこと知ってくれている方に対しては、実際に行動を起こしてほしいということが目標にあります。 具体的には、7月からスタートしている再エネキャンペーンの参加人数1000人を目指しています。 また、環境教育 Hot Planet Cool Athletesという環境教育の参加者を増やすことも目標です。
ー気候変動は、数ある社会問題の中でも特に深刻であり、みんなでアクションを起こしていくことが大切ですよね。
インタビュー対象者:
一般社団法人 Protect Our Winters Japan 小松様
インタビュー・執筆・編集:荒木・畑山