寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました
良心塾は、様々な社会環境的背景で非行をし保護観察処分や少年院送致・刑務所送致になった若者の社会復帰を支援するための活動を行っています。
2017年にコングラントを導入いただき、以来マンスリーサポーターをコンスタントに獲得し続けています。
今回は、「自分の経験を元に社会貢献をしたい」という思いで活動を始めたという、代表の黒川さまにお話を伺いました。
ー良心塾の活動について教えてください。
少年院から出てきた子どもたちに教育と住居の提供し、再犯を防いで社会復帰を促す活動をしています。
犯罪を再び起こさないためには経済的・精神的・社会的に自立することが必要になってきますが、住むところが無い子や教育・家庭養育を十分に受けていない子っていうのは、仕事に就くのが難しいんです。その結果、また犯罪に走ってしまうという悪循環なんですね。
そういう子たちに、家庭的な経験や仕事の技術を提供しようと思い、塾や就業支援をしています。
ー活動を始められたきっかけは何ですか?
もともと企業を経営していて、良心塾は7年前に始めたのですが、きっかけは知り合いの社長から、そういった活動をしてみないかと誘われたことですね。
そこで、自分の経験を活かして何かできないかと。実は僕も父親がいなくて母親が育ててくれたんですけど、小学校4年生ぐらいから反抗期に入って、その後反社会的な考えを持っていた時期もあったりしました。そういった状態で「人生の師」と呼べるような人がいなくて人間として大事なものを教えてもらってなかったんですね。
少年院に入ってしまうような子も僕と同じで、決して凶悪な子じゃない。家庭が崩壊してたり児童養護施設の出身だったり、環境に恵まれなかっただけの子がとても多かったりするんです。虐待を受けてきた子やいじめを受けていた子も多いんですよ。
そういった子たちが再犯をしないようにするには、彼らが置かれてきた環境を変えることが重要だと感じています。そのために住居を提供をして、道徳的な教育と経験の機会を与えるために塾を始めました。
ーコングラントを導入いただいたのはサービス開始間もない2017年ですが、きっかけは何でしたか?
佐藤さん(※弊社代表)ととある会で知り合って、「こんなサービスを始めたんですよ」と紹介してもらいました。当時はネットでの寄付募集は行っていなかったので、じゃあとりあえず始めてみようかと。
ーコングラントを導入してみて、いかがですか?
毎月自動引落のマンスリーサポーターを募集できるようになったのは大きいですね。 一度申し込んでいただくと安定した収入になるので。
いま50人くらいのマンスリーサポーターの方がいらっしゃって、ちょうど塾の家賃が賄えるくらいになっています。活動をもっと発展させるにはまだまだ頑張らないといけないんですが、とても助かっています。
(写真:実際のマンスリーサポーター募集ページ)
ー良心塾さまはマンスリーサポーターがコンスタントに増え続けていますが、 どんな広報活動をされているんですか?
直接会った方にお願いするのが主ですね。講演会などで活動についてお話しする機会をいただくことがあるので、活動を続けるためにどれだけの労力とお金が必要なのかってことをお話しして、コングラントのページからマンスリーサポーターになっていただくようお願いしてます。
あとは、知り合いに直接コングラントのURLを送ってお願いもしてます(笑)
そうやって地道に広報してますが、寄付のお願いをしたときによく言われるのが、「非行に走ってしまう子どもの現状を知らなかった」ということです。 その問題を重要視してないわけじゃなくって知らないだけで、知ったら応援してくれる。
そういう意味で、活動が1ページにまとまっていて思い立ったらすぐに寄付できるっていうコングラントのページがあるのは便利ですね。
ー今後の目標はありますか?
まずは、マンスリーサポーターを1000人に増やすことです。 そのために講演会など、直接私の思いを伝える機会を増やしたいと思います。
それが実現できたら、もっと子どもたちを細かくケアするために寮母さんを雇ったり、地方にも良心塾の活動を広げていったりしたいですね。
若者が自立できれば、その子たちは自分の子どもに苦しい思いをさせないと確信しているんです。そうやって安心して子どもが暮らせる家庭を増やしていければと思っています。
ー寄付集めに悩んでいる団体や、これから始める団体にメッセージをお願いします。
みんな知らないだけだと思うんです、僕たちがしている活動を。 そこをどうやって伝えるかが大事だと思います。
共同体意識がないとなかなか参画してもらえないと思うので、「寄付してください」よりも「一緒に社会問題を解決しましょう」という伝え方が良いと思いますね。 「一緒に、共に」という言葉で共同体意識を持ってもらえると思います。
あとは、遠慮なく寄付をお願いすることだと思います。 自分の活動に自信をもって、相手に「出させてあげるわ」ぐらいの気持ちで(笑)
執筆・編集/諧幸枝、青木亮太