寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました

導入事例
一般社団法人痴漢抑止活動センター


日本で発生する性犯罪の中で、圧倒的に件数が多いのが痴漢です。
痴漢犯罪は性犯罪の中で軽視されがちですが、被害者の心に深い傷を残すため、見過ごすことのできない社会問題となっています。

今回インタビューを行った一般社団法人痴漢抑止活動センターは、「誰もが安心安全な車内を実現し、性犯罪を許さない社会」を目指し、2016年に設立されました。
代表理事・松永さんのご友人のご息女が考案した「痴漢は犯罪です。私は泣き寝入りしません。」と書かれた缶バッジの作成がきっかけです。

インタビューでは、寄付を始めるまでの想いとマンスリーサポーター獲得の秘訣についてお伺いしました。



ー 痴漢抑止活動センター様の団体概要、団体を始めたきっかけなどを教えていただけますでしょうか。

わたしの幼なじみの娘さんが考えた「痴漢は犯罪です。私は泣き寝入りしません。」というカードを缶バッジにして、より多くの方に使ってもらいたいと思ったのがきっかけです。
2015年11月にクラウドファンディングでプロジェクトを発足しました。

私自身、これまで市民活動を全くしたことがなかったのです。
初めてクラウドファンディングを行ったとき、思ったより反響が大きくて驚きました。
「あ、これでおしまいにしちゃいけない問題なんだな」と思い、継続的に活動するため一般社団法人を設立しました。

活動のきっかけはこのカード。

少額から継続寄付に切り替え、マンスリーサポーター獲得へ


ー どのような経緯でコングラントを導入されたのでしょうか?


コングラントの存在は2017年ぐらいには知っていました。
その頃は、なかなか「寄付してください」という一言が言い出せず、最初は鉄道会社からの協賛金などで運営していきたいと思っていました。
しかし、それでは十分な活動資金が得られないと分かって...。
友人が「コングラントというサービスがいいよ」と言ってくれたのが最初のきっかけでした。


ー ありがとうございます。コングラントの導入の決め手になったところはなんですか?


友人がコングラントで順調に寄付募集しているのを見てすぐに導入を決めたので、他社との比較はあまりしていません。

最初は都度寄付で募集しましたが、「寄付を募ってます」という発信を十分にできていなかったので、1、2か月に1件寄付が発生する程度でした。
月500円ほどの継続寄付をしていただいたほうが寄付しやすいのではないかと思い、2020年の11月に少額からの継続寄付に切り替えました。

マンスリーサポーター獲得の秘訣は、SNSで発信し続けること


ー 現在、180名近いマンスリーサポーターの獲得に成功されていますが、何か工夫されたことや、意識したことはありますか?


Twitterの活用ですね。
ただ、Twitterって炎上しやすいじゃないですか(笑)。



ー たしかに、特に団体だと目立ちやすいですよね。


私たちの団体が注目を集めた時に、Twitterでネガティブなコメントをつけられることがあって。
Twitterを運用するのが怖くなり、bot(=決められた文章を自動投稿するシステム)で運用するようになりました。

ただ、そのbotにまでネガティブなコメントが投稿されて、またそれが拡散されることもありました。
諦めずに、そういったコメントをつける人たちのみならず、そのやりとりを見ている人たちにも想いを伝えることを意識して、ネガティブコメントへの返信をしていました。

そんなある日、私たちのTwitterが偶然インフルエンサーの方の目にとまり、「この活動いいよね、応援するしかないよね」ということを言ってくださりました。
その投稿が拡散された結果、マンスリーサポーターが一気に150名ほど増えました。

また、最近になってさらにサポーターの方が増えたのが、yahooニュースに私たちの活動を取り上げていただいたことですね。



ー なるほど、情報発信を諦めなかったことがマンスリーサポーターの獲得に繋がったのですね。


昨今のSNSは怖い印象がありますが、たとえbotでの運用でも、情報発信を諦めなければ、良いこともあるものだなと感じています。情報発信は諦めないことですね!


△公式Twitterの投稿(https://twitter.com/scbaction

そしてこれからは、clubhouseやTwitterスペースといった音声メディアでの情報発信にも力を入れていきたいと思っています。



ー なぜ音声メディアなのですか?


文字主体での発信だと、曲解や誤解を生みやすいと感じました。
音声での発信だと、言葉のニュアンスなどより真意が伝わりやすいと思います。



ー Youtubeでも発信されていますが、それも同じ意図ですか?


はい、これまでに撮影や寄付で協力していただいた方との思い出が、財産として残るのは素晴らしいと感じています。

△投稿されているYouTube動画(https://www.youtube.com/channel/UCxHITwylqeIgQF88RlsApCg)



コングラント導入で、「痴漢抑止バッジ」の無料配布実現へ

△現在は販売しているが、今後は無料で配布する予定の痴漢抑止バッジ


ー 今後の団体さまとしての活動の目標についてお聞かせいただけますか?


はい。今は販売している痴漢抑止バッジを2022年3月から無料配布する方針です。


昨年から思い描いていたことが徐々に形になってきましたが、コングラントがなければ実現はできていなかったと思います。


サービスにも満足していますし、何より、手数料が4.8%から3.4%に引き下げられてからは、無料プランから有料プランに切り替えるメリットが大きかったです。(無料プラン:8%、有料プラン:3.4%)


そうして資金繰りができるようになったのも、諦めずに情報発信を続けた結果だと思っています。


あと、コングラントが出しているファンドレイジングのコツ100選がすごく役に立っていて、友人も活用していると言っていました。


怖いこともありましたが、応援してくれる方は必ずいると、勇気づけられています。
また、支援してくださっている皆様には、いつかお礼をしたいと考えています。



ー 本日は以上でインタビューを終わらせていただきたいと思います。 お忙しいところ、ありがとうございました!



一般社団法人痴漢抑止活動センターのホームページは下記のリンクからご覧になれます。

https://www.scbaction.org/


また、コングラントで作成したファンドレイジングページは下記のリンクです。

▷マンスリーサポーター:https://congrant.com/project/scb/1447

 
インタビュー対象者:一般社団法人痴漢抑止活動センター 松永弥生さま
インタビュー・執筆・編集:前原・森澤・佐野

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