寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました
熊本において、SDGsに関する情報の集約や広報活動、SDGs達成のための学びの場づくりを行っているSDGs Association 熊本さま。 この度、2つのクラウドファンディングにて、目標金額を達成しました。 SDGs Association 熊本さまが、クラウドファンディング実施にあたって行った工夫やコングラントを利用して感じたメリットについて伺いました。
ーはじめに、活動の概要を教えていただけますか?
SDGsを合言葉に熊本の人や団体をつなぐ活動をしています。
有事のときや社会課題に取り組むとき、情報を共有し協力できることが重要です。
熊本で活動する人と団体を、SDGsの17個のカテゴリーに合わせて分類し、「この問題ならこの人に聞けばいい」というネットワークをつくっています。
様々な”大人”をつなぐネットワークを運営していますが、 これからは、社会貢献に関心のある若者の育成にも力を入れていきます。
若い内からボランティアのような社会貢献をするという考え方が、社会的にも若者の間でも広がっています。
そこで、社会貢献をしたいと思う若者のネットワークを作り、私たちの大人のネットワークとつなぎたい。 たとえば、若者に、社会課題を学べて良い経験ができるボランティア先を紹介することを考えています。
ー今回のコロナ禍でのクラウドファンディングは、どういった想いで始めたのですか?
食の支援をキーワードに、こどもの命を守ることを目的にクラウドファンディングを実施しました。
学校が休校になることで、ひとり親家庭のこどもたちが食べ物に困ります。
普段から食の問題に取り組んでいる方はすぐにその問題に取り組んでいて、その取り組みの支援を行いました。 具体的な支援先は、こども食堂やフードバンク、ひとり親家庭に食材を届ける活動です。
緊急事態の際、多額の支援金や多くの物資などの支援が集まり出すのに1〜2週間以上かかってしまいます。 その期間の支援がとても重要で、その支援を行うためにも立ち上げました。
△実際のクラウドファンディングページ(https://congrant.com/project/SDGsAssociation/1487)
ーたった12日間という短期間のクラウドファンディングでしたが、実施中に何か工夫した点はありますか?
私たちが何に困っていてどんな支援を必要としているかということを、私たちの言葉でコングラントの寄付募集ページに落とし込みました。そして、クラウドファンディングに挑戦していることを広めるために、SNSでの広報活動に力を入れました。
ーSNSではどのようなことを行いましたか?
私個人のfacebookアカウントでは、所属している様々な「グループ」で今回のプロジェクトを宣伝しました。
団体のfacebookアカウントでは、今回のクラウドファンディングを「イベント」に設定しました。
投稿するだけでは情報は流れますが、イベントだと団体ページの上部に表示され続けます。
また、イベントに「興味あり」や「参加する」などのアクションを行うと、その友達に通知が出るので、より拡散力が高まります。
ーコングラントを利用していて感じたメリットはありますか?
自分たちの思いを、すぐに・簡単に表現できるところがコングラントの魅力だと感じています。
今回のような緊急事態の際、状況は刻一刻と変わりますし、多額の補助金や支援が集まり出すまでのつなぎとして我々がどれだけ動けるかが鍵になります。
そういったときに、すぐにクラウドファンディングを始めて、終了後すぐに入金してもらえるのは、とても助かりました。(緊急支援制度の適用プロジェクト)
寄付募集ページの作成は、ブログを書くような操作感で簡単です。 公開後の文章の修正もできて、私たちの思いをしっかりと表現できます。
ーこれからクラウドファンディングに挑戦する人にメッセージをお願いできますか?
資金調達は、私たちが向き合っている社会の課題や私たちの想いを共有する良い方法です。
応援したいと思う人には言語化しないと出会うことができません。
だからこそ、とりあえずあなたの向き合っている課題や思いを表現してほしいです。
「人にお金を頼みにくい」「申し訳ない」といって、活動で足りないお金を自分で出して続かなくなってしまう。
世界には、社会のために何かしたいという方がたくさんいらっしゃいます。
その中には、ボランティアをする時間はないけど、お金の支援はできるという方もいます。
文字にして発信することで、困っていることや想いを知っていただけて、賛同・支援していただける。
そして、いただく寄付がどこで・どのように使われているかしっかり伝われば、感謝をいただくこともあります。
コングラントは、少額からのクラウドファンディングも可能です。 まずは、小さなプロジェクトでも自分たちの想いを表現してみてください。
ーありがとうございました!
インタビュー対象者:
SDGs Association 熊本 代表理事 神田さま
インタビュー・執筆・編集:遠藤恵子・青木亮太