寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました

導入事例
一般社団法人SNOWBANK


一般社団法人SNOWBANKさまは、スポーツや音楽のイベントを通じ、若者が献血・骨髄バンクの必要性を知って行動するきっかけ作りのための活動をしています。
今回、寄付者さまとの関係づくりのコツや、コングラント導入のきっかけなどを伺いました!

(出典:https://sbpif.net/




――SNOWBANKの活動内容を教えていただけますか?

 

2008年に、「慢性活動性EBウイルス感染症」という難病を患い、余命宣告を受けました。その時に、献血者の方や骨髄ドナー提供者さんに命を救われた経験があるのですが、当時、骨髄ドナー提供者を見つけるのには非常に苦労しました。
その後、「誰しもが治療のスタートラインに立てる環境作りをしよう」と考え、SNOWBANKを立ち上げました。

(出典:https://sbpif.net/

――東京雪祭SNOWBANK PAY IT FORWARDというイベントを開催されているんですね。

 

はい、今年で11回目のイベントになります。
僕自身、プロスノーボーダーをしているので、オリンピック選手など、色々なつながりがあります。単に、「骨髄バンクドナー登録者を増やして、患者をスタートラインに」という活動よりも、「楽しい」から始まる社会貢献を促した方が、相手から行動してもらえるきっかけになのではないかと思いました。
そこで、こちらからお願いするのではなく、向こうから求めてくる仕組みを作ろうと思い、最初の活動として、東京の代々木公園のイベント広場に雪を降らせました。そこでスノーボードのライディングショー等イベントを開催し集まった人達にその必要性を伝え、その場で献血・献血ドナー登録者をしてもらう活動をスタートしました。
その後「音楽の力」も大きいことに気付かされ、様々な音楽イベントなど、他のイベントとコラボしていくような活動も行なっています。

――東京雪祭SNOWBANK PAY IT FORWARDにはどれくらいの人数が参加されるんですか?

 

一昨年は、二日間で延べ8万人が代々木公園に集まりました。
その時は、日本財団さんも関わってくれました。僕自身が、日本財団が展開する「HEROs AWARD」というアワードにノミネートされ、それがきっかけで、中田英寿さんや井上康生さんなど、様々なアスリートと繋がれました。
そこで、一緒にイベントをやろうということになり、「東京雪祭SNOWBANK PAY IT FORWARD×HEROs FESTA」を開催しました。


――コロナ禍でのイベント開催で、苦労はありましたか?

 

はい。コロナ感染対策の為に会場を柵で囲って出入り口を設け、そこで検温消毒を行い、入場者の制限管理を行うことにしました。
しかし、このコロナ渦でも治療を必要とする患者さんが減るわけではありません。患者さんがスタートラインに立つためには、やはり、献血もドナー登録者も必要です。
だからこのコロナ禍でも緊急必要な活動としてやり切りました。


――若くてもドナーになられる方っているんですか?

 

いらっしゃいます。
ドナー登録は18歳から登録可能です。ただ、55歳で引退を迎える為、なるべく若い方に登録いただく必要があります。その為イベントでは、若い人に来てもらえるようなコンテンツを用意しています。去年は、平井堅のモノマネで有名な、松浦航大君に来て頂いたり自分の価値観ではなく若い世代に参加してもらえる様に幅を広げています。


――寄付者さんのことを雪主と呼ばれているんですね。


はい。「会場に雪を降らせる為に、『株主』ならぬ、『雪主』になってください」といった感じで寄付を集めて開催した初年度から結局、10年間毎年雪主を集めています。


――コングラントを導入した経緯を教えていただけますか。

 

カード決済と、管理しやすい支援者管理機能がまとまっている所に魅力を感じました。カード決済が出来るようになると、気軽にお金を入れてもらいやすくなります。
以前は口座に振り込みがメインだったのですが、カード決済出来る手軽さの影響は大きかったです。


ーー寄付してくださる方はどういった方が多いですか?

SNOWBANKのイベント特性上、口コミ等で知った人だったり、友人知人だったり、講演等の活動の中で知って協力してくれる人だったりが多いです。あとはSNSを通じて同じ思いを持った方々が雪主になってくれています。

支援者と団体の一体感が大切


ーー継続して雪主になってくれる方はいるんですか?

はい、毎年雪主になってくださる方は多くいます。
工夫している点としては、イベント終了後に報告書を作成しお送りしたり、雪主になってくださった方には、会場で雪主様のお名前を掲載したバナーを会場に設置し「SNOWBANKの活動に一緒に創っている」と実感していただけるようにしています。


ーー他の団体さんに比べて単価が高い印象があるんですけれども、秘訣や工夫されてる点はありますか?

大きい寄付をしてくださるのは、知り合いだったり、講演会をした学校の先生だったりが多いです。さらに過去には、一緒にコラボしてくださったアーティストさんや、アニメの声優さんの団体が、イベントで上がった収益を雪主として寄付してくれたこともあります。
色んな方と関わっていくことで、協力してくださる方は増えていきます。


ーー現在寄付額170万円以上達成されていますが、秘訣を教えていただけますか?

「伝えて行くしかない」ですね。
なかなか、活動内容が分からない団体に寄付する人はいないと思います。
活動の必要性を伝えた上で、発信して行くことはとても大事です。
しかし、結局のところ、友達や、友達の友達などが寄付してくれることも多いので、僕らはかなり地道にやっています。


ーーこれから本格的に寄付募集を開始されたり、コングラントの導入を考えている方にもしアドバイスがあれば教えて頂きたいです。

去年、雪主になってくれた人には、必ず雪主募集の案内を郵送でお送くりしています。
メールだと埋もれてしまうのと気持ちを伝える上で書面をお送りします。「今年もやります」といった内容と代表のメッセージに加え、雪主募集のQRや郵便局、口座振込の両方を添えて送付します。
実は最近、SNSも流れてしまうので寄付してくれる方には、直接、寄付の内容を伝えるのが大切だと思います。


ーーSNOWBANKさまの今後の目標はありますか?

我々の目標は、「すべての患者さんがスタートラインに立てる環境創り」をすることです。いつかは「SNOWBANKが必要ない社会」が創りたいです。コロナで大変な時期ですが、「こんな時でも献血や骨髄ドナー登録は必要」とみんなが理解して、行動してくれて、多様な人が幸せになれる社会が創れたらと思います。


――本日は本当にありがとうございました!引き続き、コングラントでも精一杯サポートさせていただきます。


 

一般社団法人SNOWBANKさまのホームページは、下記のリンクからご覧になれます。

https://sbpif.net/

 

インタビュー対象者:
一般社団法人SNOWBANK
荒井さま
 
インタビュー・執筆・編集:林、豊島

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