寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました

導入事例
特定非営利活動法人STORIA

特定非営利活動法人STORIAは、経済的困難を抱えた子どもたちをサポートするNPO法人です。2018年にコングラントにご登録いただき、フリープランで継続寄付の募集をされています。今回は、自身の経験から団体を立ち上げたという、STORIA代表の佐々木さまにお話を伺いました。


ーSTORIAの活動について教えてください。

経済的困難を抱えるこどもたちに、体験学習を通して「生きる力」育むための活動を行っています。こどもたちのための居場所を地域と協働で開設し、ご家庭も含めた包括的なサポートをしています。

 

また、この問題は活動の対象となる親子だけではなくて、社会構造の問題だと考えていますので、勉強会などを開いて問題を知ってもらう啓発活動も行っています。

 

東北では、東日本大震災がきっかけとなり、見えづらかった子どもの貧困が浮き彫りになりました。貧困や様々な環境によって、こどもの素晴らしい可能性が閉ざさない社会にしたいという思いで活動しています。

ー活動を始めたきっかけは何だったんでしょうか。


自分自身がシングルマザーで、仕事と子育てをひとりで行うなかで生きづらさを感じたこともありましたが、社会の皆さんに助けられて生活してきました。そんな中で震災がありました。多くの命が失われた中で自分は助かり、「生かされた」という感覚がありました。生かされたのには理由というか、使命があるんじゃないかって。その使命は、ひとり親やそのお子さんなど、大変な経験をしてきた方々と一緒に過ごし、思いを共有することじゃないかと思ったので、活動を始めました。

また、震災で教育機関やサービスが激減し、「これはこどもの未来に大きな影響がある。」と切実に感じたのも大きな理由です。

ー活動開始当初、活動資金はどのように工面されていたのですか?

  

活動当初は助成金を受けて運営していました。

ただそのころから、助成金はあくまでもスタートアップとして、今後自分たちの活動をどのように存続させていくのか、ということは常に考えていました。その中で、行政の委託事業を積極的にとって事業収入を得ることも大切だけど、この活動はたくさんの人に支えられて成り立っているということが重要だから、寄付の募集に力を入れていこう、ということになりました。

ただ目の前にある問題を解決するだけではなく、社会を変えていく団体になるためには、資金を調達するという目的だけではなく、たくさんの人に活動を広げて関わってもらう手段として寄付に力を入れるべきだと思ったんです。

寄付募集を本格的に始めたのは活動開始から2年ほどたってからでしたね。


ーそこでコングラントを選んでいただいた理由は何かありますか?

 

STORIAの運営にはプロボノさんが関わってくださっているんですが、その方々がいろいろなツールをピックアップしてくれたんです。その中から選んだのですが、やっぱりいちばんの決め手はコストですね。固定費がかからなくて、決済手数料だけでマンスリーサポーターの募集を始められるということで、コングラントに決めました。フリープランから始めて、必要だったらプランアップもできますし。

 

ツールをピックアップしてくれたプロボノさん以外からも、コングラントをおすすめされたのも大きかったです。あの人が言うなら安心、と。

 

ーSTORIAさまは継続寄付(マンスリーサポーター)のページを公開されています。ご利用のフリープランで作成できるのは1ページだけですが、都度寄付ではなく継続を選んだのには何か理由がありますか?


長く関わっていただきたいというのが一番の理由です。もちろん、一回のご寄附もとてもありがたいのですが、子供達の成長を一緒に見守って感じていただきたいという気持ちが大きいです。

STORIAからもお礼や定期的な活動報告は送るようにしてるんですが、毎月決済があるとコングラントから自動メールが送られるので、その時にSTORIAの名前を見ますよね。ちょっとしたことですけど、毎月接点があるのは大事だと思います。少額でも長く続けていただけるように、月額500円から設定しています。

ーページをオープンしてからどのように広報をしていますか?

 

正直なところ、いまサポートしてくれているのはそれまでに別の形で支援してくださっている方が多くて、十分な広報活動ができているわけではないんです。

やっと活動も安定してきましたし、これから本格的にファンドレイジングをやっていこうというところですね。プロボノメンバーにもビジネスマンが多いので、ちゃんと戦略を立ててひとつずつ実行していこうとしています。

ーこれまでに行ってきた、支援者さまとのかかわりやご支援の呼びかけがありましたら教えてください。

  

実際に顔を合わせてご支援いただく、ということを重視してきました。出会いはSNSなどのオンラインであっても、活動をもっと知っていただくために勉強会等に来ていただき、そこで共感してくださった方に支援者になっていただく。という流れを意識しています。

 

ご支援を継続してもらうための働きかけとしては、活動報告会へのご招待があります。一番喜んでいただけるのがこどもたちの成長を収めた動画の上映や、実際にこどもたちが参加する卒業報告ですね。子ども達に会える、支援が役立っている実感が得れる、ということがご支援を続けていただくモチベーションに大きく影響すると思っています。

 

ほかには、支援者の方だけが閲覧できるSNSのグループがあって、そこで情報発信を行っています。限定公開ということで距離も近くなりますので、団体の一員のように感じていただけたらいいな、と思ってやっています。

ーこれから本格的に寄付募集・ファンドレイジングを始めようという方に、はじめの一歩のアドバイスをいただけないでしょうか。

   

ツールを導入してページを公開して、となると最初はやっぱり広くいろんな人から、不特定多数から集めるぞ!って考えがちじゃないですか。でも、ページをオープンしたからって勝手に集まってくることはもちろんなくて。やっぱりリアルでの出会いがまずは大事だなと感じます。ツールは、そういったリアルで出会った方が支援したいなと思ってくださったときに、アクションを起こしてもらいやすくするためのものと考えています。

最初から対象を広く取りすぎずに、誰に何をどう伝えるのか?そういった人たちに私たちがどんな価値提供ができるのか?ということを最初に考えることが重要だと思います。それは団体の存在意義を問うことですから、課題も見えてきますし、取り組む問題の本質に近づくためにも大事なことだと思っています。

 

私たちの例で言うと、目の前のこどもたちのために活動しているということは前提ですが、問題を生み出す社会そのものを変えていきたいという思いがあるんですね。だから、そういった問題に関心がある層に知る機会を提供して仲間になってもらう。そこから応援やご支援に繋がっていくと考えています。

 

多くのNPOさんの課題だと思うのですが、活動に精一杯で、行っている活動の価値を十分に伝えきれていないことが多いかと思います。私たちも、価値を見える化していくことをもっと頑張らないとと思っています。共感してもらえる活動をしている自負はあるので。

ー今後の活動の目標を教えてください。

    

こどもの貧困をなくす、貧困の連鎖を断ち切るという目的で活動してきましたが、それを達成するだけではまだ道半ばだと思っています。子どもたちが心豊かに自分らしい人生を選択し・歩めること、また、困難が起きる背景を社会のひとり一人が理解し、法律や制度とともに社会でこども達を育む共生社会を創っていくことを目指していきたいと思っています。

 
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。

STORIAさまのHPは下記のリンクからご覧になれます。
http://www.storia.or.jp/
また、STORIAさまがコングラントで作成したファンドレイジングページは下記のリンクです。
マンスリー会員募集 ページ:https://congrant.com/project/storia/631
インタビュー・編集:諧幸枝

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