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導入事例
摂食嚥下障害児 親の会 つばめの会

飲むこと・食べることがうまくいかないお子さんと、そのご家族同士を繋げる場を提供しているつばめの会さま。コングラントで初めてのクラウドファンディングに挑戦され、沢山の支援を受け、目標を大きく達成されました!今回、挑戦したきっかけや始める前に感じていた不安、工夫したことなどをお聞きしました。


ー初めに、つばめの会さまの団体の概要を教えていただけますか?


飲むこと・食べることがうまくいかず、成長にまで影響してしまう子どもたちとそのご家族のための会です。メーリングリストを使ってやりとりをし、同じ経験や悩みを抱えている親同士が交流できる場を提供しています。基本的には基礎疾患のある赤ちゃんや、経管栄養を使っているこどもが多いため、親御さんは対面で相談する時間が中々取れません。そのような時でも情報交換がしやすいように、インターネット上で交流できる場を作りました。


ー今回クラウドファンディングを行った目的を教えてください。


「偏食・少食な子どもへの対応を学ぶ動画の日本語訳を作るため」です。
食べること・飲むことに問題をもつ子ども達を育てていく中で、「どのように対応するか、何に注意するべきなのか」悩んでいる親御さんは大勢います。

しかし、このような知識を医学的な根拠を持って教えてくれる場所が、日本にはありません。
一方で海外では、そのような親御さんに向けて、専門家によるワークショップや講座が行われており、無料で誰でも見ることができるよう、ウェブ上に公開されています。

私たちがその講座の翻訳動画を作ることができれば、日本の多くの家庭でも対応方法が学べる、そう思って今回のプロジェクトを始めました。

(つばめの会さまクラファンページ:https://congrant.com/project/tsubamenokai/2853)




ーコングラントでクラウドファンディングをしようと思ったきっかけを教えて下さい。

 

「始めるハードルが低かった」からです。
つばめの会はとても小さい団体なので、私たちがクラウドファンディングを行うことは難しいと感じていました。目標を達成できるのかと、最初はすごく不安でしたが、今回どうしても翻訳動画の作成がしたかったので、ダメもとでスタートしてみたんです。

コングラントはAll-IN方式(目標金額を達成していなくても、集まった寄付金はいただける)だったので、寄付が集まるのか不安を抱えていた私たちも、初めてのクラウドファンディングに挑戦することができました。
また、手数料がとても低く、少額でも実施できるという点も魅力的でした。

 



ークラウドファンディングを終えてみていかがですか?

 

最初は目標額を60万円に設定し、約2ヶ月半の期間を設けていました。
なんと始めてから3日程で目標額に達成し、想像を超える早さでとても驚きました。

 

当初は60万円で動画の日本語字幕を作ろうと考えていました。
しかしプロジェクトを進めていく上で、音声版の翻訳もあった方が様々な状況下の親御さんの助けになるのではないかと思ったんです。

始めてから気づいた需要や、いただいたご意見も沢山あったので、100万円をネクストゴールに設定しました。予定していた期間の最後までクラウドファンディングを続け、最終的には159万円ものご寄付をいただくことができました。

(出典:https://tsubamenokai.org/cloudfunding2ndgoalsetting0503)

 

コングラントではクラウドファンディングの期間中、目標金額を達成した時にも簡単に新しい目標を設定でき寄付募集ページでのテキストの修正や表現の変更もすぐに可能でした
簡単な操作でスピーディーに行うことができたので、初めてでも使いやすい機能になっていると感じました。



―目標金額を大幅に上回るご支援。すごいですね!
 実施する上で工夫した点などありましたら、ぜひ教えてください!

ご寄付をいただくためには、まず翻訳動画の良さをしっかり伝えることが大切だと考えました。
というのも、私たちが作る動画は多くの人にとっては身近なものではないですし、英語のままでは良いコンテンツだと分かってもらえないのではないか、「信用されないのではないか」という懸念がありました。
そこで、コンテンツの良さをしっかり支援者の方に伝えるためには、どうすれば良いかを考えたんです。

翻訳をしたい動画の一部を実際に日本語にしてお見せすることで、支援者の方や専門家の方々に、有用性や内容の良さを伝えられるよう工夫をしました。

加えて、医療監修をしていただいた顧問の先生をはじめ様々な有識者や専門家の方々からいただいたつばめの会へのメッセージを掲載しました。
専門分野で信頼のある方々から発信をしていただいたことは、目標達成の大きな要因だったと思います。

(出典:https://tsubamenokai.org/blog)

 


ーなるほど。どのような広報をされたのか、もう少しお聞きしたいです!

 

ご協力くださった専門家の方々が、他の先生方に私たちの動画やクラウドファンディングについて広めてくださったんです!また、SNSのクラウドファンディングに関する投稿にも、医療分野の専門職の方からコメントを頂きました。

 

(つばめの会さまFacebookより:https://www.facebook.com/tsubamenokai)

 

私たちを応援してくださる専門家の先生方は、Facebookをよく使われています。
その先生方が、つばめの会のアカウントをタグ付けして投稿をしてくださったり、私たちの投稿をシェアしてくださいました。(上記画像のピンク枠参照)

そうすると、その先生方とつながりのある専門家の方々が自動的に投稿を見て、つばめの会について知ってくださるようになりました。信用のある方からの拡散は、すごく有効的だと思います。

今までこの界隈で、今回のようなプロジェクトはなかったと思います。
ですので、活動に興味をもってくださり、賛同頂いた先生方を中心に寄付が広がっていったのかもしれません。

 



クラウドファンディングを広報の一貫として始めても、知り合い程度で止まってしまい、活動があまり広まらなかったという事例も多いです。その中で、目標の一つである「より活動を知ってもらう」という点をしっかり達成されていて、多くの団体さんの参考になると感じました!

つばめの会様の更なる目標を教えてください。

 

「食べられない子どもにどのように対応するべきなのか」という知識や考え方が確立されていない中で、私たちの活動が「食べる」ことを学ぶきっかけになれば良いなと考えています。

子どもの「食べる」ことについて、ごく一部の専門家だけが知っていれば良いということではない、と私たちは考えています。
保育園や小学校など、子どもに関わるような方々は本来大勢いらっしゃるはずです。

クラウドファンディングを終えた後も、私たちの活動や動画を沢山の方に見ていただき、「食べる」ことを学ぶきっかけ作りのために、継続して活動していきます。

 



最後に、コングラントでクラウドファンディングを始めようと思っている方に一言お願いします!

 

初期費用や手数料など、多くの団体さんにとってクラウドファンディングはハードルが高いと思います。しかしコングラントのクラウドファンディングは法人の形態に関わらず、未経験でもすごく始めやすい仕組みになっています。
小さい団体さんや少額を集めたい方々にも、ぜひ挑戦してみてほしいです!

 

本日はありがとうございました!

 


つばめの会さまのホームページは、下記のリンクからご覧になれます。

▶︎ https://tsubamenokai.org/

 

クラウドファンディングページはこちら!(2021年07月18日に終了)

▶︎ https://congrant.com/project/tsubamenokai/2853

 

つばめの会代表:山家京子様
インタビュー・執筆:畑山・島田

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