有事が発生したときは、団体の強みを生かせる行動を素早く行う
こんな団体におすすめ
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災害等の有事に対してよりしっかりと備えたい
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団体に対する信頼を高めていきたい
大規模な災害や団体の活動分野に関連する事故等が発生した場合、被害のさらなる拡大を防ぐために、有益な情報の提供等、団体ができることを迅速に行うことができれば、団体に対する信頼は大きく向上します。ただ、そうした迅速な行動をいきなり行うことは難しいと思われますので、事前に準備をしておくといいでしょう。
コツのステップ
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有事が発生した際、団体の受益者がどんな困難に直面するか考える
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その困難に対して、団体の強みを生かして対応できることを考える
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情報等は受益者に合わせた形で届ける
有事とひとことで言っても、私たちが予測できないようなことが起こることもあります。まずは、地震や水災害等といった、甚大な被害をもたらす可能性があることについて、もしそれらが発生したときに団体の受益者がどんな困難に直面するかやそのときにどんな対応が必要になるか、考えてみてください。
日ごろから新聞やニュースで気になる記事等を見つけたときに、「これが私たちの地域で起こったら、私たちにできることは何だろう?」とメンバー内で話し合ってみるのもいいでしょう。それによって、より広い視野で「有事」を考えることができます。
なお、例えば災害が発生した際に役立つ情報等であれば、その災害が実際に発生したときだけに限定せず、いつでも見られるようにホームページに掲載したり、冊子として配布したりするのもいいでしょう。そしてもし災害が発生したときには、その情報をリマインドとして改めて発信するという対応であれば、迅速な対応ができます。また、すでにそうした情報を自治体等が作成している場合もありますので、既存の情報も上手く活用しながら、受益者の方が必要な情報を得られる状態を目指してみてください。
事例
外国にルーツのある子どもとその家族を支援している団体
先日ある地域で大規模な水災害が発生したことを受け、団体内で「もしもこの地域で同じような災害が発生したとき、日本語がわからない外国人の家族はちゃんと避難所に避難できるのか。また、避難できたとしても、避難所で必要な情報を得ることも難しいかもしれない」といった意見があり、これを機に団体としてどんな対応ができるかを検討することにした。
検討の結果、
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・避難所マップや災害時持ち出しリストを英語や中国語で作成して配布する
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・避難所でコミュニケーションをとれるように、子どもやご家族向けには必要な情報を得るための簡単な日本語の質問リストを、避難所を開設する自治体等向けには英語や中国語の説明リストや、配慮をお願いしたいことを作成して配布する
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といったアイデアが出され、分担して取り組んでいった。
チェックリスト
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災害などの有事が発生した際、団体の受益者がどんな困難に直面する可能性が あるか、日ごろから検討ができていますか?
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困難に直面した受益者の方への対応にあたり、自団体のどんな強みが活かせそうですか?
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まとめた情報等の発信方法について、その方法で受益者の方は情報を受け取れるか、検討をしましたか?
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