活動する中での悩みや葛藤も共有する
こんな団体におすすめ
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団体として発信する情報をもっと増やしていていきたい
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支援者の方たちに団体についての理解を深めてもらいたい
団体の強みや活動によって生み出せた成果等の「団体のいいところ」を発信しようという意識が強すぎると、ハードルが上がって結局発信ができなかったり、団体をよく見せようという思いから誇張した内容を発信してしまったり、といったことが起きてしまうかもしれません。
一方で積極的に情報を発信している団体は、「団体のいいところ」ばかりでなく、活動する中での悩みや葛藤についても発信していることが多いです。
コツのステップ
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団体にとって大切にしたいことを内部で改めて確認する
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悩みや葛藤を俯瞰してみる
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受けた側がどんな印象を受けるかや適切な場や範囲も考慮したうえで、発信する
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1 団体にとって大切にしたいことを内部で改めて確認する
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2 悩みや葛藤を俯瞰してみる
悩みや葛藤を発信といっても、愚痴のような内容のまま発信するのではなく、その状況に対して団体なりの考察をした内容、つまり団体で「咀嚼した」内容を発信することがポイントです。そもそも悩みや葛藤に直面している状態は、別の見方をすれば、団体にとって大切にしていることが脅かされていたり、損なわれそうになったりしている状態とも言えます。そうであれば、まずは団体にとって大切なことが明確になっていないと、団体なりの考察は深まっていかないと思います。
3 受けた側がどんな印象を受けるかや適切な場や範囲も考慮した上で発信する
悩みや葛藤といった内容を、SNSのような不特定多数の人に対して広く発信することに不安を感じる方もいると思います。それならば、メルマガや支援者の方たちと顔を合わせて話ができるイベントなどで伝える、というように、内容に応じて発信する場や範囲を変えてもいいと思います。とにかく広く発信することだけでなく、まずは団体として無理なく続けていけそうな形で始めてみてください。
事例
読み書きに困難を抱える子どもの学習支援を行っている団体
読み書きに困難を抱える子の学習の機会を保障するためには、一人一人にあった教材・ツールや指導方法を検討・準備する必要があり、必要に応じて学校とも連携してサポートをしている。しかし、一部の学校からは、「その子だけ特別扱いするのは不公平につながるため、そうした対応はできません」と、協力を得られないこともある。
団体としてはそういった学校とのやり取りに対していろいろな思いがあるが、一方でこの状況を俯瞰して考えたとき、学校の先生を取り巻く状況の厳しさにも気づくことができた。そこでこうした思いや気づきについて、団体が定期開催している支援者交流イベントで共有したところ、同じような思いをしたことがある支援者の方からの共感の声や、現職の学校の先生の方から、先生側の立場での気づきの声が寄せられた。イベント参加者の間で、団体の想いや取り組みに対する理解の深まりを感じることができた。
チェックリスト
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活動を通して感じた悩みや葛藤について、ただ愚痴をこぼすような発信になっていませんか?
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団体が無理なく情報発信を続けていくために、発信する場や範囲は考慮されていますか?
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