コングラント株式会社は、2022年11月より、企業の寄付・連携を加速させるこれまでに無い新しいNPOデータベースの構築を実現していきます。あわせて、ジェネシア・ベンチャーズ、福留大士氏より総額1,6億のプレシリーズAラウンドでの資金調達を実施したことをお知らせします。

今回の引受先

・ジェネシア・ベンチャーズ

・福留大士

資金調達の目的・背景

コングラントは、NPO向けの決済サービスとして2017年9月にサービスを開始以来、主要事業であるNPOのためのデジタル・ファンドレイジングシステム「コングラント」を提供し、現在1,400以上の団体がコングラントを利用して寄付・会費のファンドレイジングに取り組んでいます。

そして、今回の資金調達を機にNPO向けサービスに加え、企業向けの新サービスを拡充するための基礎となるNPOデータベースの構築を推進して参ります。

企業寄付における課題解決

現在、日本国内の企業による寄付は 290,752法人（総法人数2,758,420の10.5％）、法人寄付全体では6,729億円というデータがあります。

寄付金支出法人数　290,752法人

法人寄付全体　6729億円　

• 一般寄付金　4,814億円（71.5%）

• 特定公益増進法人等（特定公益推進法人、認定NPO法人等）　857億円（12.7%）

• 指定寄付金等（国・地方公共団体等）　1057億円（15.7%）

出典：日本ファンドレイジング協会「寄付白書2021」参照

一方で、企業担当者からは「自社の本業に適した寄付先がわからない」「寄付先を兼務の担当者だけで選定するのは難しい」「サポートしてくれる専用サービスがほしい」といういくつものニーズが浮き彫りになっています。

このような課題を放置することで、結果的に企業寄付が大手NPOに隔たってしまうという大きな問題があります。日本全国の様々な地域課題、特定領域の見過ごされがちな小さな課題に取り組む団体は活動の認知・ファンドレイジングに割くリソースが不足しています。

コングラントが提供する新しいNPOデータベース

上記の課題を受けて、コングラントは社会課題解決・SDGsに関心のある企業担当者がアクセスできる新しいNPOデータベースを構築します。このデータベースには現在提供されている内閣府等の開示情報（基本情報・財務データPDF）だけではなく、人物・実績・認証の3つの軸で情報が収集され、それらを複数団体で比較検討したり、団体とコンタクトすることが容易になります。また寄付先選びにおいてもコングラントからサポートを受けることができます。

また、企業寄付・企業協賛等がより多様なNPOに循環することで、小さくても重要な社会課題に取り組むNPO・NGOのための資金調達の場を実現し、社会課題解決を担うインパクトNPOが輝き成長する新しい仕組みを提供します。

将来、このNPOデータベースが当たり前になった社会では、国・自治体、企業、個人投資家がインパクトNPOに寄付・連携することで様々なナレッジと浸透による社会課題解決が実現します。

インパクトNPOとは、団体規模の大小に関わらず、明確で特定領域の社会課題解決のための事業活動を継続的に行い、かつ将来的に社会課題解決を広範囲に伝播できる可能性を秘めた非営利組織を総称して定義しています。（既に広範囲でインパクトをもたらすNPOも含む）

データベース構築に向けて先行導入いただいている企業等

・武田薬品工業株式会社

・関西テレビ放送株式会社

・Yogibo株式会社

・日本寄付財団　等々

これらを実現するコングラント株式会社の活動に今後もご期待ください。

ジェネシア・ベンチャーズ　パートナー 河合将文 氏よりコメント

世の中には無数の社会問題があり、行政の支援が行き届かずに取り残された、立場の弱い人々が数多くいます。コングラントは、NPOなど社会的組織のファンドレイジングを支援するツールの提供を通じて、これらNPO等の持続的な活動を支援し、インクルーシブな社会の実現を目指しています。また、企業とNPOの連携促進に向けたNPOデータベースの提供を含め、企業・行政・NPOがそれぞれの枠を超えて協働しながら社会課題の解決を図るコレクティブインパクトのためのプラットフォームとなることを期待しています。

株式会社チェンジ　代表取締役兼執行役員社長 福留大士 氏よりコメント

20世紀に成長し、日本の経済成長を牽引した企業は、物資が乏しく、生存欲求すら十分に満たされない社会で活躍した企業でした。今、時代は変わり、そのような会社が儲ける仕組みとして実践した『大量生産→大量消費→大量廃棄』が大きく見直されています。

翻って、21世紀に活躍する企業とはどのような企業でしょうか？私は社会課題を解決し、安心と希望を人々にもたらす企業だと思っています。コングラントの取り組む事業領域、経営メンバーの掲げるビジョンは、このような企業像そのものですので、投資して応援することにしました。関係する全ての利害関係者に強く支持され、飛躍してほしいと願っています。

プレスリリースはこちらからご覧いただけます。