寄付DXシステムのコングラント、サービス開始から7周年を迎えました
マンスリーサポーターの獲得に成功している団体を講師として、コングラント登録団体を対象に「マンスリーサポーター獲得のための助成プログラム」を2023年1月より実施しておりましたが、先日4月17日(月)に無事終了いたしました。
<助成プログラム概要>
①一次助成:マンスリーサポーター獲得の成功団体が届けるマンスリーサポーター獲得無料セミナー(限定10団体)
②二次助成:マンスリーサポーター20名獲得を目指す伴走支援(限定5団体)
※①で選定された10団体の中からさらに5団体を選定
マンスリーサポーターとは、社会課題解決に取り組むソーシャルセクターを月額決済で支える寄付者を指し、安定的な収入源となるマンスリーサポーターの獲得は、団体の活動発展に欠かせません。
そのためにマンスリーサポーター20名獲得という目標を掲げ、すでに一定数以上のマンスリーサポーターを集めた実績のある団体のノウハウを共有し、2ヶ月の伴走期間を設ける助成プログラムの運用をスタートしました。
本助成プログラムの成果として、二次助成先5団体にて計106名のマンスリーサポーターを迎えました。
しかしながら、私たちはサポーターの人数のみが成果の全てではなく、マンスリーサポーターを迎えるまでの議論や施策、実際のアクションから得た団体内の結束、支援者とのコミュニケーションなども重要であると考えます。
本助成プログラムは、今後の団体のファンドレイジングを支える重要な基盤となる役割も担っております。
本プログラムの成果について以下に報告します。
◆一次助成概要
マンスリーサポーター獲得の成功団体が届けるマンスリーサポーター獲得無料セミナーと題し、既にマンスリーサポーター募集に成功している団体を、カスタマーアドバイザリーボードとして4団体にご登壇いただきました。
助成先団体は、公募の中から審査を通過した10団体。団体から最低2名以上参加していただき、活発な質疑応答や意見交換をされる様子がありました。
セミナーでは、成功のノウハウのみならず、失敗談やPDCAサイクルを回していく重要性、SNS発信、支援者コミュニケーションなどを伝授。
各団体の等身大な経験談には、多くの参加者が頷き共感する場面もありました。
※セミナーの様子はコングラント有料契約団体向けコンテンツ「動画で学ぶファンドレイジング」(コングラント管理画面内)にて公開中。
◆一次助成アンケート満足度:約4.5(5段階)
<満足度のポイント>
・戦略的なファンドレイジングを学ぶ機会となった
・SNS発信でも特性を活かしたやり方がある事、マンスリー継続のコミュニケーションの取り方や現時点での団体の状況においての分析方法など体系的に学べた
・リアルな成功談・失敗談が聞けた
・(他団体でも)試行錯誤している様子がとても励みになった
<学びのポイント>
・財源確保のための寄付ではなく、課題を変えるために有効という訴求の仕方が重要
・持続可能な組織体制の構築が大切だと再確認した
・寄付してくださる方の気持ちに近づけるアプローチを考えたい
・ステークホルダーを分析し、それぞれの立場にあった働きかけをしてマンスリーに繋げるステップを踏む
◆マンスリーサポーター獲得無料セミナー講師団体
【講師団体①特定非営利活動法人Alazi Dream Project】
国際協力NGOとして西アフリカのシエラレオネ共和国で活動。
タイトル:マンスリーサポーターと一緒に課題解決を目指そう!~チームでの取り組みとSNS活用のヒント~
【講師団体②特定非営利活動法人SET】
岩手県陸前高田市広田町を拠点に、若者と地域を結ぶ取り組みを行う。
タイトル:マンスリーサポーター獲得の決め手と広報戦略~掛け算の思考法で考える~
【講師団体③一般社団法人リーチ奨学育英会】
児童養護施設から大学等へ進学する者の就学及び生活を支援する事業を展開。
タイトル:マンスリーサポーター獲得における理念構築の重要性~念(おも)いの三原則~
【講師団体④:公益財団法人 CIESF】
国際NGO団体としてカンボジアをはじめとした開発途上国で教育支援を行う。
タイトル:自分たちの強みを活かした企業へのアプローチ~マンスリーサポーターと寄付獲得の軌跡~
◆二次助成概要
伴走期間の2ヶ月間、団体とコングラントで週次ミーティングを実施。毎週進捗を確認し合うことで着実に制度の構築を進めてまいりました。
2月中旬〜3月中旬:セミナー受講と事前課題で洗い出した課題を元に、ターゲット設定や配布物作成。寄付募集ページのブラッシュアップ、キャンペーン計画立案など
3月中旬〜4月中旬:マンスリーサポーター募集開始。アタックリスト作成や寄付の呼びかけ、SNS発信など
4月17日(月):助成先5団体と振り返り会実施
◆二次助成アンケート満足度:5(5段階)
2ヶ月間の伴走は全団体共にマンスリーサポーター募集に役立ったとの回答。
また、本プログラムを他団体に推薦したいか、への回答も全団体が5(5段階)。
<プログラムで得たこと>
・伴走支援により寄付ページやキャンペーンの内容、どのようにサポーターを集めていくかが具体的になった
・広報に真剣に向き合おうという姿勢を作れた
・結果として新規20名のサポーターが増えた
・これからのファンドレイジングと広報に繋がる体制の構想が形になりつつあるから
また、最も役立ったこととして「団体の現状分析(リソース確認やステークホルダーピラミッド作成など)」が全体の85.7%。次いで、「週次ミーティング」が71.4%となった。
役立ったことは、逆を返せば団体の課題です。
自団体の分析や寄付者ターゲット、そしてそれらを週次で回していくだけの余力がないという相談も利用団体から寄せられます。
本助成プログラムが入ることで、「まずはファンドレイジングの課題に向き合うこと」から伴走し、結果的に、二次助成先5団体にて計106名のマンスリーサポーターを迎えられたと考えています。
▼助成先団体との週次ミーティングの様子
私たちは今後もマンスリーサポーターの助成プログラム開催を検討しております。
ご興味のあるソーシャルセクターの皆さまは、弊社からのリリースをお待ちください。
■本件に関するプレスリリース記事はこちらをご覧ください。