ペルソナ設計で支援者の特徴をイメージしよう
こんな団体におすすめ
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活動を応援してくれそうな潜在的な支援者にアプローチしたい
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団体のファン(貢献度の髙い支援者)を増やしたい
ペルソナとは、”サービス・商品の象徴的なユーザー像”のことを指す、マーケティング用語です。
ペルソナを考えるメリットは2点。
1点目は、団体内で「支援者像」に対する共通認識を持てることです。
例えば、自分達の団体の主な支援者について、ある人は「20代女性」を、別の人は「40代男性」を思い浮かべているとどうでしょう。認識にズレがあるために、効果的なファンドレイジング施策を立てることができません。
2点目は、「支援者目線」で戦略立案できることです。具体的な支援者の姿を思い浮かべることで、「知りたいことは何か」など支援者の気持ちに沿った戦略を立てることができ、支援者の増加や、支援の継続率の改善につながります。
コツのステップ
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ペルソナ設計に必要な項目の洗い出し
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項目に沿って情報収集
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情報を整理/分析してペルソナを完成させる
①ペルソナ設計に必要な項目の洗い出し
まずは、「支援者像」を描くために必要な項目を洗い出しましょう。主な項目は下記の通りですので、初めてペルソナ設計に挑戦する人は参考にしてみてください。
<主な項目>
・基本情報(年齢/性別/居住地/家族構成)
・職業(学生・会社員であれば役職/役割/勤務地など)
・収入(年収/貯蓄額など)
・生活パターン(1日の過ごし方/休日の過ごし方など)
・どのようなことに興味関心をもっているか(趣味など)
・普段の情報収集の方法(SNS /インターネット/新聞/テレビなど)
・寄付について(寄付を始めるきっかけ など)
②項目に沿って情報収集
すでに支援者がいる場合は、これまでのデータを洗い出してみましょう。支援者を対象にアンケートやインタビューの実施も有効な手段です。
これから「寄付者を募る」という場合は、どんな人が支援者になりそうか想像しながら各項目を埋めてみましょう。
③情報を整理/分析してペルソナを完成させる
②の情報をもとに、具体的な支援者の姿を可視化し、ペルソナを設計しましょう。できるだけ具体的にイメージできるように細かく書き出すことが大切です。
例:
基本情報:35歳、女性、8年前に結婚、子どもはいない、神奈川県在住
職業:会社員、横浜市のオフィス勤務(週2日程度在宅ワーク)
収入:年収800万円、
生活パターン:平日は毎朝6時に起床し20分程朝ヨガの後朝食。出社日は7時に家を出て、18時頃帰宅。夫婦で夕食を取った後、お風呂に入り、22時過ぎに就寝。
どのようなことに興味関心をもっているか:料理、カフェ巡りが趣味。環境問題に興味があり、オーガニックやビオ系の商品、食材を使うように心がけている。
普段の情報収集の方法:主にInstagramでオーガニック系やカフェ巡り系のアカウントをフォロー。時々雑誌も購入。
寄付について:自分自身が過去に虐待を受けた経験があり、同じような境遇の子供たちを助けたいと思っていたところ、たまたま雑誌で子供支援の特集を見つけた。
一度設定したペルソナは、定期的に見直したり、ブラッシュアップすることがおすすめです。また、複数ペルソナを設計してみることで、それぞれの人物像に適切なファンドレイジング戦略を立てることもできます。
事例
【貧困家庭の子ども支援を行っている団体】
団体Aは上記のようなペルソナを設計し、SNSの投稿画像やWEBサイトのバナーなどのデザインを改善。さらに、情報発信の時間帯を帰宅時間に狙いを定めたことで、アクセス数が改善。
今後の施策として、寄付者へのリターンとして新たに環境を配慮した原料で作られたトートバッグなどを追加することも検討している。
チェックリスト
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自団体の支援者像を具体的にイメージすることはできますか?
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団体内で共通した支援者像を描けていますか?
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支援者目線にたった情報発信ができていますか?
参考資料
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