ステークホルダーピラミッドで重要人物を特定しよう
こんな団体におすすめ
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戦略的に寄付募集を行いたい
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団体にはどのような関係者の人たちがいるのか、団体内で共有したい
ステークホルダーピラミッドとは、団体の利害関係者(ステークホルダー)について、貢献の度合いによって階層分けしたものです。ボランティア等の非金銭的支援や潜在的支援者層も含めて考えるのが特徴ですが、団体のメンバーで作ると意外と支援者に対する認識のずれがあることに気づきます。認識のずれが生じていると、寄付戦略を考える時にどの層に対してどのようにアプローチするか、団体の中で方向性に違いが生じてしまいます。
ステークホルダーピラミッドの作成を通して、まずは認識を共有していくことが重要です。
コツのステップ
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団体の利害関係者とその人数を整理する
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ステークホルダーピラミッドを作成する
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今後のステークホルダーを分析する
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1 団体の利害関係者とその人数を整理する
まずは、団体の利害関係者とその人数を整理しましょう。
寄付者や正会員、ボランティア参加者、メルマガ購読者、SNSのフォロワー等、団体と関わりがある人の人数をすべて整理します。
その際、できるだけ正確な人数を出しましょう。
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2 ステークホルダーピラミッドを作成する
上記で人数を整理したら、ステークホルダーピラミッドを作成します。
横軸を人数、縦軸を団体への貢献度(共感度、理解度)で以下の図のように作成してみましょう。縦軸の貢献度は抽象的な概念なので、整理してみると団体内で認識の差が出てくることがあります。
団体への貢献度には、寄付のような金銭的なものからボランティアのような非金銭的なものもあるので、左半分を非金銭的ステークホルダー、右半分を金銭的ステークホルダーに分けて考えると分かりやすいです。
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3 今後のステークホルダーを分析する
ステークホルダーピラミッドを作成したら、今後アプローチした方がよい、重要なステークホルダーを決めましょう。
【重要なステークホルダーの分析方法】
①ピラミッドの上位に位置するステークホルダーの特徴を分析する
例)ピラミッドの上位に位置する「継続寄付者」の特徴
・認知経路:イベント後の寄付の案内(4割)
・属性:子育てを終えた女性(8割)
②特徴に当てはまるステークホルダーを整理する
上記で整理した特徴に当てはまる属性の人が、アプローチした方が良いステークホルダーとなります。
例)大口寄付者の特徴を踏まえて、「イベント参加者」の中の子育てを終えた女性が重要なステークホルダーとなります。
事例
飼育放棄された犬や猫たちの譲渡活動を行っている団体
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団体の利害関係者を整理し、以下のようなステークホルダーピラミッドを作成した。
ピラミッドの上位に位置するマンスリーサポーターを分析したところ、家で犬や猫を飼っている3,40代の女性がSNSの投稿経由でサポーターになっていることが多いことが分かった。
そのため、「犬・猫を飼っている3,40代の女性のSNSのフォロワー」が今後アプローチすべき重要なステークホルダーであることが分かった。
チェックリスト
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団体の利害関係者について、人数を含めて把握できていますか?
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団体内で貢献度の認識のすり合わせはできていますか?
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同じステークホルダーでも貢献度別に分析できていますか?
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