支援先団体紹介
公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン
ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困のない、すべての人々が尊厳をもって安心して暮らせる、希望に満ちた、寛容で公正な世界を目指す、国際協力NGO「CARE」の一員です。貧困をなくすためには、女性や女子を含むすべての人々が平等な機会や権利を得る必要があることから、「女性や女子」を活動の中心に据えています。
多様性と包摂性を尊重し、特にジェンダー平等と女性と女子のエンパワメントにフォーカスした開発支援活動を行うとともに、現在は、ウクライナ人道危機に対する緊急支援として、ウクライナ国内および国境付近において、支援物資の配布や現金支給、また心のケアや子どもたちの教育支援などに注力しています。
■ウクライナ難民の9割は女性と子どもたち
ウクライナ戦争は、第二次世界大戦の終結以来、最も急速に拡がった人道危機であり、人類史上稀にみる大惨事となりました。
2022年9月現在、安全を求めてウクライナ国外へ避難するため国境を越えた人は1,300万人を突破し、ウクライナ国内では697万人以上が故郷を追われています。
そして、難民の90%は「女性と子ども」であり、国内避難民の63%もまた女性たちです。このような中、人身売買、搾取、そして妊産婦の死亡など、特に女性や子どもたちへのリスクが急激に高まっています。
■戦争長期化により高まるメンタルヘルスへの懸念
戦争から半年以上が経過し、難民の3分の1がうつ病、不安障害、心的外傷後ストレス障害を発症すると予想されています。
戦争が生み出す恐怖と悲しみは、人々の心に深い傷跡を残します。
長期にわたり深刻な精神衛生上の問題を引き起こし、自殺にさえつながることがあります。
CAREは、複数の現地パートナー団体と連携し、ウクライナ国内はもとより、ポーランド、ルーマニア、ジョージア、ドイツなど周辺国において支援を展開。
2月24日のロシア軍侵攻から約半年間で、有事の影響を受けた46万6千人以上の人々に対して、保護と心理社会的支援、現金支給、食料、水、生活用品等の配布、保健衛生にかかる支援、宿泊支援、教育支援など、包摂的で多様な支援を提供してきました。
そして、今後も少なくとも3年間に亘り、ウクライナの人々への緊急・復興支援を継続していきます。
■「女性や子どもたち」への支援に重点
ウクライナ危機緊急支援においても、CAREの強みであるジェンダーの専門的視点を取り入れ、特に弱い立場にある女性や子どもたちへのきめ細やかな支援を提供しています。
身寄りのない女性の保護や妊産婦のケア、乳児を連れた母親へのおむつや粉ミルク、授乳スペースの提供など多様な女性支援に加えて、避難先での子どもたちの就学や学習支援またレクリエーション機会の提供による心のケアなど、1人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。
■様々なニーズに合わせた心理社会的サポート
戦争が長期化する中で、ウクライナの人々への精神的な影響も懸念されています。
CAREは、パートナー団体を通じて心理社会福祉士を雇用し、有事における心のケアにかかる特別な研修を行った後、広くカウンセリングの機会を提供しています。
また、匿名でのホットラインを設置したり、避難先の現地政府や自治体などが提供する各種支援情報を、ウクライナ語で発信するなどの情報支援も展開。
メンタルヘルスの専門家と直接話すこと自体に抵抗がある方も少なくないことから、ウクライナの人々が自分自身の感情を処理し、有用な対処法を学ぶのに役立つ冊子を制作し、無償で配布する活動なども行っています。
PEACE WALKを通じて皆さまからお寄せいただいたご寄付は、ウクライナ危機緊急支援など、ケア・インターナショナル ジャパンが実施する人道支援や、ジェンダー平等の推進および貧困削減のための活動全般に充てさせていただきます。
また、CAREの目指す「貧困のない公正な世界」にご賛同いただけましたら、ぜひ継続的にご支援をいただければ幸いです。
PEACE WALKでは、参加者1名につき200円が寄付なります。
ぜひ、ご家族や知人、職場の皆様などお誘いあわせの上、ご参加ください。
◆CAREを寄付先にお選びいただく方が100人いれば(寄付相当額2万円)…
ウクライナ国境を越えて避難する6世帯(家族)に対して、石鹸、洗濯洗剤、歯ブラシ、ウェットティッシュ、衛生用品などが入った緊急衛生キットを提供できます。
◆CAREを寄付先にお選びいただく方が300人いれば(寄付相当額6万円)…
ウクライナ国境に設置された支援センターで、赤ちゃんと避難した母親6人に対して、
おむつ、おしりふき、粉ミルク、離乳食、魔法瓶など、乳幼児キットを提供できます。
◆CAREを寄付先にお選びいただく方が600人いれば(寄付相当額12万円)…
トラウマを抱えた人々に心理社会的支援とカウンセリングを提供するために、
ソーシャルワーカーとボランティアに対して、6回のトレーニングを提供できます。
今、ウクライナをはじめとする紛争地域での人道危機、また年々深刻化する異常気象による自然災害などの影響を受けて、多くの人々が極度の貧困に陥り、その中で不平等の格差は拡大の一途を辿っています。
皆さまの1歩1歩が、遠く離れた紛争国や途上国で、困難を抱える女性や子どもたちを支えることに繋がります。彼女たちが希望ある未来を描けるよう、ウォーキングを通して私たちの活動にお力添えください。
支援先団体一覧