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支援先団体紹介

認定NPO法人REALs(Reach Alternatives)

REALs(リアルズ)は、2022年で創設23年目を迎える認定NPO法人です。

「争い予防」を専門とする団体として、これまで16の活動地で、紛争やテロ、コミュニティ内の対立やジェンダーの違いに基づく暴力などの争いを防ぎ、人と人が共存できる社会の実現を目指して活動してきました。

失われた命は戻らない。
だからこそ、争いが起こる前に防ぐことが重要だとREALsは考えています。現地の人や社会が主体的に問題の予防や解決に取り組んでいけるように、REALsは現地での人材育成や争い予防のしくみづくり、警察や行政なども巻き込んだ社会のネットワーク構築などの手法を発展させてきました。

現在はアフガニスタン、シリア、トルコ、南スーダン、ソマリア、ケニアで活動しています。

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持続的に争いを防げる社会へ。「人を変え、しくみを変え、社会を変える」

現地の状況

今年5月、紛争や迫害によって住む場所を追われ、避難生活を送る人が1億人を超えました。争いにより命を奪われる人もあとを絶ちません。
2021年には、確実にわかっているだけでも、12万648人の人が争いにより命を落としました。
明確な統計を出せないケースも含めると、実際の死者数はこの数倍になるとも言われています。

一つひとつの争いの背景や原因を見極め、適切に対処していくことで、将来的な争いを防いでいく支援がいま必要とされています。


以下では、REALsの活動地の現状をお伝えします。


◆アフガニスタン◆
2021年8月、タリバンの侵攻によりアフガニスタン政府は事実上崩壊しました。以降、女性活動家やジャーナリスト、国際機関の関係者など、多くの人が脅迫や殺害予告を受け、命を脅かされています。危機の勃発から1年が経ち、アフガニスタン国内での迫害は激しさを増す一方、各国によるアフガニスタン人の退避受け入れは停滞しています。

社会・経済状況の混乱が続くなかで、深刻な干ばつも重なり、アフガニスタン国内では食料危機が発生しています。人口の半数近い1,890万人が十分な食料を得られていません。影響は、生計手段としての児童婚や人身売買の増加にも及んでいます。

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▲中継地点となる場所で、退避の受け入れを待つ一家
受け入れプロセスの停滞に伴い、退避できるか分からない状態で留め置かれる期間が長期化しています

◆南スーダン◆
南スーダンは2011年にスーダンから独立した、世界で最も新しい国家です。
しかし、くりかえす武力闘争や大規模な災害により、今年3月までに、人口の2割にあたる200万人以上が国内での避難を余儀なくされています。

食料や水・衛生などが不足するなか、避難民となった人たちの多くは、限られた資源をめぐって起こった争いをきっかけに民族や出身地などの“違い”による暴力的な争いへ発展しかねない緊張状態のなかで生活しています。

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▲紛争管理研修に参加した国内避難民たち
「南スーダンに平和がなかったらどうなるか?」議論する参加者

国内避難民が暮らすキャンプは、それぞれ人口規模や構成、周辺地域との関係性など大きく異なっています。
一つひとつのキャンプが抱える条件や直面している課題を見極め、現地の人たちとともに現実的な問題解決の手段を探していく必要があります。

◆シリア◆
2011年3月に内戦が勃発したシリア。
一部地域での戦闘激化や経済制裁によるシリアポンドの暴落など、不安定な社会・経済状況が続いています。
混乱のなかで、2021年3月までに、人口の半数以上にあたる1,340万人が住んでいた場所を逃れて国内外での避難生活を強いられています。


避難民の多くは、紛争のトラウマや過酷な避難生活、先が見えない絶望感など、心に過重な負担を抱えています。
しかし、利用できる心のケアはほとんどありません。
また特に新型コロナウイルス感染症の拡大後、生計手段としての児童婚などジェンダーに根差した暴力の増加が報告されています。

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▲国内避難民キャンプでの心理社会的サポートのニーズヒアリング

上記でご紹介したアフガニスタン、南スーダン、シリアに加え、REALsはトルコ、ソマリア、ケニアでの活動も行っています。

支援活動の内容

REALsは「争いを防ぎ、乗り越え、人と人が共存できる社会」を目指して、現在は6つの活動地で活動しています。

課題やニーズが山積みなのに、問題解決の担い手が足りていない分野や地域を活動フィールドに選んでおり、たとえば、以下のような活動を行っています。

◆アフガニスタン◆
・国外退避・保護支援
アフガニスタンで脅迫や殺害予告を受けて命の危険にある人たちの、アフガニスタン国内での安全の確保、第三国への退避を支援しています。

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現在までに、246人の退避が実現し、476人に保護支援を提供しています(2022年9月10日時点)。

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▲日本に退避した一家がREALs事務所に会いに来てくれたときの写真
一家の父親が日本に留学していたことと、女性に教育を与えたことを理由に脅迫を受け、退避を余儀なくされました

・食料配布支援
アフガニスタン国内でも特に困窮し、食料危機により命や生活を危機にさらされる世帯に、深刻な食料危機を生き延びるための食料配布を行いました。
2022年2〜6月の間に、13,995人に食料バスケットを届けています。

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▲食料配布を受け取った人たち
少しのパンや紅茶だけの食事で凌いできて、「数カ月ぶりに栄養のある食事ができた」という人が多くいます

◆南スーダン◆
・争い予防を担う現地人材の育成
国内避難民キャンプの住民自身が、争いの予兆や発生に早期に気付いて、適切に対処できるように研修を行っています。
研修を受けた人材がキャンプ内を定期的に巡回することで、争いが起こったり、大きくなったりする前に気付いて対処できるしくみを整えています。

・地域での共存を促す協働作業
衛生問題が深刻なマンガテン地区で、国内避難民キャンプとその周辺地域の住民の協働清掃作業を実施しています。普段は緊張状態にある双方に共通する課題に協力して取り組むことで、対立ではなく協力による問題解決を実践で体験する機会を作り、共存を促しています。

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◆シリア◆
・国内避難民への心のケア(心理社会的サポート)の提供
紛争や避難生活によりトラウマや心の傷を負った国内避難民の人たちが心のケアを受けられるように、現地の支援団体の能力強化を行っています。
REALsの研修を受けた現地団体のスタッフ・ボアランティアがキャンプを定期的に訪問してヒアリングを行い、必要に応じてカウンセリングを提供します。

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▲現地提携団体との打ち合わせの様子

上記でご紹介したアフガニスタン、南スーダン、シリアに加え、REALsはトルコ、ソマリア、ケニアでの活動も行っています。

PEACE WALK参加のお願い

いつものように何気ない散歩の一歩を踏み出すとき、紛争地の人たちを思っていただけたらと思います。
その一歩が、争いを防ぐ一歩へつながり「人を変え、しくみを変え、社会を変える」一歩へ。

PEACE WALKが一瞬でもそんな思いに心を寄せていただける機会になればと考えています。
世界の難民の思いと一緒に歩きましょう!

メッセージ

この秋はREALsと一緒に歩きましょう!
皆さまのご参加を、お待ちしています。

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支援先団体一覧

  • ロヒンギャ難民の健康維持・増進のための保健啓発活動

    認定NPO法人メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(世界の医療団)

  • 日本に逃れた40カ国、300名の難民の人生再建を「歩いて」応援しませんか?

    NPO法人WELgee

  • ウクライナをはじめ世界各地で起きている人道危機、UNHCRの支援活動について

    認定NPO法人国連UNHCR協会

  • ウクライナの人々に寄り添い、厳しい冬を乗り越える支援を届けます

    認定NPO法人ADRA Japan

  • 元子ども兵や難民・避難民、シングルマザーなど、紛争被害者の自立支援活動

    認定NPO法人テラ・ルネッサンス

  • アフガニスタン寺子屋プロジェクト

    公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

  • <ウクライナ危機緊急支援>命と尊厳、そして未来への希望が奪われることがないように

    公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン

  • 住まいを必要とするウクライナ避難民へのシェルター支援

    認定NPO法人ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン

  • 難民の子どもたちが健やかに成長できるように、食料や燃料を届けたい!

    認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン

  • 持続的に争いを防げる社会へ。「人を変え、しくみを変え、社会を変える」

    認定NPO法人REALs(Reach Alternatives)

  • 緊急支援から復興・開発支援まで。支援のプロが今日も世界で人びとに寄り添っています。

    認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン

  • 武力ではなく平和的な手法でテロや紛争の解決に取り組む

    NPO法人アクセプト・インターナショナル