支援先団体紹介
認定NPO法人メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(世界の医療団)
世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド)は、紛争や自然災害、貧困、差別などで医療を受けられない人々に医療を届け、将来にわたって医療を受けられるよう活動する国際NGOです。
1980年にフランスで設立し、その後阪神淡路大震災をきっかけに1995年から日本でも活動を開始しました。日本では2007年に認定NPOを取得。今では17ヶ国に事務所を構え、世界74ヶ国で330⋆の医療支援活動を実施しています。(⋆2022年1月現在)
健康は生まれながらにすべての人が有する権利と考え、国籍、人種、民族、思想、宗教などのあらゆる壁を越えて、世界各地で「医療」から疎外された人々の支援にあたっています。当事者の声を広く伝える証言活動にも力を入れており、今医療とつながっていない人々が、持続的に医療につながれる体制の構築にも注力しています。
ミャンマー西部ラカイン州に住んでいるロヒンギャの人々は長年、ミャンマー政府(軍)から差別・迫害を受け、隣国バングラデシュに逃れてきました。
5年前の2017年8月25日に軍による大規模な迫害(※国際社会の一部はこれを「民族浄化(虐殺)」と呼んでいます)により70万人を超える人々がバングラデシュに逃げました。
現在、90万人以上の人々が東京都千代田区程度の面積(約12km2)の難民キャンプに住んでいます。この人口規模のキャンプは世界最大のものの一つです。
人々は故郷のミャンマーに帰りたいと望んでいます。高台から見晴らせる故郷は距離的には近くても、なかなか手が届かない存在です。
現地の根本的な体制は変わらず、ましては昨年に軍によるクーデターが起こり、帰還の見通しはまったく不透明です。
世界の医療団は多数のロヒンギャ難民が逃れてきた直後の2017年12月に支援活動を開始しました。
最初は特に脆弱な立場にいる女性・子ども・高齢者などを基礎的医療につなげる活動を行いました。その後、保健衛生と防災(※難民キャンプではモンスーン期に洪水・地滑りが起こりやすいのです)に関する啓発、若者を核とした保健衛生啓発、コロナに関する啓発を実施しました。
手狭なキャンプ(※日本の人口密度の約200倍)で衛生環境も厳しく、難民の人々が健康を維持・増進することは容易ではありません。
現在は彼らの滞在の長期化を鑑みて、非感染性疾患(※高血圧症・糖尿病・慢性呼吸器疾患に注力)の予防・管理についての啓発活動を行い、医療機関との連携を強化しています。
こうした活動は難民自身がボランティアとして各家庭を訪問して行っています。私達は今後も彼らに寄り添い、支援し続けたいと思います。
©Kazuo Koishi
ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト | 国際協力NGO 世界の医療団 (mdm.or.jp)
さまざまな理由で難民となり、医療保健へのアクセスが困難な人々を一緒に支援していただけませんか?
PEACE WALKに参加されることを通じて、皆さんの一歩がご寄付となり、ロヒンギャ難民を力づけることにつながります。
ひとりの一歩は小さくても、多くの人が同じ思いを抱くことが大きな支援の波になります。
ぜひ、世界の医療団を応援してください!
©Kazuo Koishi
難民となってしまった人々には末永い支援が必要です。
難民としての生活が長期化すると、こころにも体にも負担がかかり、希望は失われていきます。
一過性ではない継続的な支援で、世界の医療団と共に彼らに寄り添っていただけませんか?
©Kazuo Koishi
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