支援先団体紹介
認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン
1986年の団体設立以来、パレスチナやレバノンで現地の人々と協力しながら難民の子どもたちや女性、障がい者を中心に医療保健や教育分野でさまざまな支援活動を行なっています。
レバノンでは、難民キャンプに子どもセンターを設立、その後も幼稚園や学習支援、子ども歯科、給食の提供、妊産婦や母親支援、また食料、燃料配布などを継続しています。
パレスチナ自治区では、ガザ地区を中心にろう学校や児童館の支援、緊急人道支援や農業支援、障がい者支援を実施しています。またガザとヨルダン川西岸地区では理科教育支援も実施中です。
日本国内では広報活動やフェアトレード事業の他、東日本大震災や豪雨の被災地支援、外国にルーツをもつ子どもたちへの学習支援団体へのサポートなども行なっています。
1948年に難民となったパレスチナ人とその子孫たちは、現在、第3、第4世代となり、パレスチナ自治区とその周辺国、また世界中に約570万人おり、世界最大数の難民グループの一つです。
私たちは、パレスチナ自治区とレバノンで難民支援を行なっていますが、今回はレバノンの状況を皆さんにお伝えしたいと思います。
岐阜県程度の大きさのレバノンには、12カ所のパレスチナ難民キャンプがあります。以前は、中東のパリと謳われたレバノンでしたが、長く続いた内戦(1975-1990)により国内の経済は疲弊。また2011年以降は隣国シリアからの難民が流入し、人口に対する難民の比率が最も高い国の一つとなっています。
追い打ちをかけるように、2019年のデフォルト、コロナ禍、2020年夏のベイルート港大爆発事故などにより、現地通貨の暴落、物価高騰、物資不足が深刻となり、公共の電力は1日2−3時間しか届かない状況が2年以上続いています。更に2022年のウクライナ危機は、小麦の輸入をウクライナに依存していたレバノンでの食料不足を加速させました。パンを買うために毎日、長蛇の列ができています。
2021年のUNICEFの報告によると、レバノンでは77%の世帯が十分な食料や食料を買うためのお金を持っていません。
また、シリア難民の家庭では、この数字は99%に達しています。
パレスチナ難民やシリア難民のほとんどは「極度の貧困状態」にあり、長引く経済危機は子どもたちの発達や成長にも悪影響をもたらしています。
市民権がない難民には、就業制限も課せられています。多くは正当な賃金が支払われる仕事に就けず、日雇い労働などで生計を立ててきました。
しかしコロナ禍や政治情勢、経済の悪化などにより、働きたくても働けない状況におかれています。
医療費も高額なため、治療や手術は断念せざるを得ません。
最近では政府がシリアから来た難民へ帰国を促す動きもあり、内戦で家族を亡くし、家屋や街が破壊され、帰るところを失った難民たちはひっ迫した状況に追いやられています。
レバノンの郊外や山間部には家賃も払えず、国連に支給されたテントに住んでいる難民の人たちがいます。
冬場は積雪もあり、テントを補強しても、ストーブを焚き続けなければ温まりません。
UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)からの援助金は年々少なくなり、価格が高騰する食料や燃料を十分に手に入れられない難民がほとんどで、NGOや慈善団体の支援に頼らざるを得ません。
冬を無事に過ごせるように、レバノン山間部に住む、特に貧困状態に陥っている難民家族200世帯(約1,000人)へ今年も食料や燃料配布を計画しています。
今回、PEACE WALKでいただいたご寄付は、レバノン山間部に住む、特に貧困状態で食糧難に陥っている難民家族200世帯(約1,000人)への食料や越冬のための燃料配布に活用させていただきます。
「PEACE WALK」に参加し、歩くことが難民の人たちを助けることにつながります。
一人でも気軽に参加できますし、またご家族やお友達に声をかけあって一緒に参加いただくこともできます。
あなたのご参加をお待ちしています!
難民の方にお話を聞くと「これからどう生活していったら良いのか」、「毎日が心配で眠れない」、「子どもの栄養不足が心配」、「自分たちの食べる量を減らしてでも子どもには何とか食べさせるようにしたい」など、大きな不安を抱えたまま、日々の苦難を工夫して乗り越えようとしています。
当団体の支援が「救いとなっている」、「日本に私たちのことを気にしてくれる人がいるということがとてもありがたい」と涙を流す方もいます。
私たちはこうした難民の苦しい状況や声を、できるだけ多くのみなさまへ伝え、支援を現地へ届けたいと思います。
みなさまの一歩、ウォーキングで難民の子どもたちの未来と健やかな成長をサポートしませんか?
ご協力よろしくお願い申し上げます。
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